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星河の覇皇
第二部第一章 策略その三
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と口出しできるものではなかった。
「今一般兵士は十八歳からか。これは問題ないな」
 彼はそれはすんなりと決めた。
「あとは士官学校か」
 連合各国にはオムダーマンや他のサハラ諸国のような幼年学校はない。これは軍事に対する考え方の違いである。
「学制の違いがあるからそうそう容易には決められないか」
 彼は各国の学制の資料を見ながら呟いた。
「ここは可変的にいくのが一番か」
 彼はあることを決めた。
 士官学校の入学年齢は下は十八歳からとした。これは各国の高校教育の終了年齢の一番下の年齢である。中には中学過程が五年で高校家庭が三年、二十歳になって終わる国もあるからだ。士官学校は大学扱いなので高校課程修了をその受験及び入学の最低条件としたのだ。尚各国の高校卒業の割合は何処の国も百に近い。
「そして上限だな」
 これは思い切って高くした。二十六歳までとした。
「これで志願者も増えるし多くの人材が集まるだろう」
 彼のこの士官学校の年齢制限は上手くいった。志願者が増えより多くの有望な人材が入って来たのである。
 連合軍は次第にその形を整えてきていた。だがそれはまだほんの序曲に過ぎなかったのだ。

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