輝く目の悪魔とニ対の双剣
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「……リ、リンの方が」
「索敵してたの俺だけだったろ?」
「ぐう……」
キリトは何も言えなくなりアスナはそんなキリトを見てくすくす笑っている。そして急に真顔になり
「……あれは苦労しそうだね……」
「そうだな。パッと見、武装は大型剣ひとつだけど特殊攻撃アリだろうな」
「あの姿から察するに、物理攻撃力が高そうだな。特殊攻撃っていっても動きを少し止めるとか、補助的なもの。一応人形だから死角からの攻撃に弱いはずだ。だから……」
「前衛に堅い人を集めてどんどんスイッチして行くしかないね」
俺の言葉を引き継ぐアスナ
「盾装備の奴が十人は欲しいな……。まあ当面は少しずつちょっかい出して傾向と対策って奴を練るしかなさそうだ」
馬鹿……盾ってフレーズなんて出したりしたら
「盾装備、ねえ」
ほら、言わんこっちゃない
「な、なんだよ」
「君たち、なんか隠してるでしょ」
「いきなり何を……」
「だっておかしいもの。普通、片手剣の最大のメリットって盾持てることじゃない。でも、キリト君とリン君が盾持ってるとこみたことない。わたしの場合は細剣のスピードが落ちるからだし、スタイル優先で持たないって人もいるけど、君たちの場合はどっちでもないよね。……あやしいなぁ」
キリトが冷や汗をかいている。俺?なるべく秘密にしておきたいけど、アスナにならかまわないから普通です。まぁここは助け船を出してやりますか
「アスナ、そのへんにしておけ。それにスキルの詮索はマナー違反だ。誰にでも秘密はあるものだ」
「秘密の塊のような人が……まあ、いいわ」
秘密の塊とはなんだ。ミステリアスと言ってくれ
「わ、もう三時だ。遅くなっちゃったけど、お昼にしましょうか」
「なにっ。て、手作りですか」
キリト、やかましい
「愛妻弁当ねぇ……よかったなキリト。俺は向こうに行ってるから二人で仲良く食べてるといい」
「あっ、愛妻!?まだ、結婚してないよ」
とアスナ……自爆したな
「まだって?」
「……」
あっ、顔を真っ赤にしてしゃべらなくなった。ついでにキリトも真っ赤になりながらフリーズしてるし
「そっ、それより早く食わせてくれ、アスナ」
……逃げたな
アスナはバスケットから大きな紙包みを三つ取出し、一つを俺にくれた。大口を開けてかぶりつくとなんとも懐かしいってまてまて、これはマク○ナルドのハンバーガー!?
「おまえ、この味、どうやって……」
「俺も知りたいな」
「一年の修行と研鑽の成果よ。アインクラッドで手に入る約百種類の調味料が味覚再生エンジンに与えるパラメーターをぜ〜〜んぶ解析して、これを作ったの」
「アスナ……少しでいい。分けてくれないか?」
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