バカ四人衆(中編)
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に入る。後ろにとんだ分ダメージは軽減されたが、青龍の手甲と俺の防具のグレードの差がすごいのでHPが六割ほどもっていかれる
「くっ……」
目の端で青龍が地面を蹴って追撃をしようとしているのをとらえる。視線から判断すると狙ってるのは被ダメージの最も多い頭。俺は空中に飛んでいる状態で、普通ならばかわせない。普通ならば
俺は意識を総動員して自身にかかる重力を強くする。それにより青龍の拳は俺の頭の上をかするにとどまる。青龍の顔が今度は驚愕に歪む。当然だろう。必殺の一撃をかわされたのだから。必殺の一撃とは言いかえせば本気の一撃。本気の一撃を放つのにあとのことを考える余裕などない。当然の帰結として青龍はバランスを崩す
「はぁぁぁぁ!!」
重力増加状態からの重力をほぼ0に変換する。するとどうなるか。まるで鞠になったかの様に地面を跳ねる。そして片足が少し浮き上がったところで能力を解除。その浮き上がった片足で強く踏み込みカウンターの"ダブル・サーキュラー"!
「ッ!!空せ……」
「遅い!!」
魔法を発動しようとした青龍を二本の剣閃が斬り裂いた
「最後に発動しようとしてた魔法は何なんだ?」
「空蝉。まあ、身代わりの術みたいなものだにゃー」
空蝉:強化型に属する魔法で消費魔力、詠唱の長さ、ともにトップクラスの魔法。その分効果は絶大で、一秒ほどその身を無敵にできる((攻撃はすりぬける。こちらの攻撃は当たる))。ただ、詠唱を唱え終わったらすぐ発動するため詠唱の長さと相まって異常にタイミングを計りにくく、使いづらい
「そうか……。とりあえず話してもらうぞ」
今、俺と青龍がいるのは少し離れた岩の上。他の面々には離れててもらった。((朱雀が勝負、勝負とうるさかったが、シオンのOHNASIにより静かになった))
シオン……。付き合ったら尻に敷かれるよな、俺
閑話休題
「俺の親は両方とも死んでいてな……。俺と妹の二人暮らしなんだ。最近妹が重い病気にかかってしまった。親のいない俺にその治療費が出せるわけがない。だから……浅ましいとは思っていても、このクエストに飛び付いたんだ」
「ならなんで正々堂々と来たんだ?」
「妹に言われた。私のことはいいから、お兄ちゃんは上を向いて歩いてってな。……妹を裏切れるわけない」
「そうか……。良い奴だな、お前」
「そんなこと言われる権利なんて無い。理由はどうあれ、お前に襲い掛かったのは事実だ」
「俺がそう思ったんだ、拒否権なんてない」
そう言うと青龍は目を丸くした。そんな理由を聞いて俺が怒る様なやつだとでも思ってたのか?
「強引だな」
「お前が素直じゃないから、これぐらいがちょ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ