暁 〜小説投稿サイト〜
赤髪の刀使い
新スキル
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いるという刀がほしい。
俺もボス戦には参加するが…ソードスキルを使わない俺なんかが入ってもダメージディーラーにはならないだろう。
だからこの攻略に参加してもタゲ取りと取り巻きの殲滅ぐらいだろうか。

「ちょぉ待ってんか!」

…イガグリにしか見えないなこの頭。
それに言ってることも、支離滅裂だ。
ここで戦闘になれているだろうβテスターたちの装備やアイテムをとっても戦力が下がるだけでいいことはないだろう。
それにこいつは知らないのだろう。
この一ヶ月で死んだ2000人の中の500人はβテスターだということを。
この情報をアルゴから聞いたときは耳を疑った。
なにせ戦闘になれているからこそ死なないものだと思っていたからだ。
俺がなぜと聞くとアルゴはしっかりと教えてくれた。
βテスト時代は死んでも経験値をなくすだけで何度も生き返って戦闘に向かっていたβテスターは死んでも経験値をなくすだけという固定概念に囚われて無茶な狩りをした結果、死んでいったらしい。
今でも生き残ってるβテスターは茅場の言葉を真に受け、街にこもったままか、安全マージンを取りまくって絶対に安全といった状況で狩る者。
そして危険を犯しながらも生き延びた者、この生き延びた者の強さは只者ではない。
βテストの時と変わってしまっているかもしれないモンスターのAIや地形をβテスト時の概念に囚われずに生き残った者だ。
ただですら現実では絶対に合わなかったであろうモンスターとの戦闘で腰が抜けて何もできないプレイヤーがいる中でめきめきと力を身につけた者たちだ。

「俺はエギルって言う」

おぉっ。
あの人は確か始まって数日目に俺達がガイドブックを配布していると配布を手伝ってくれたスキンヘッドのおっさんだ。
互いに名前も言わずに配っていたから外見しか分からなかったよ。
さすがにクライン達にも手伝って貰ったが1万人に広く配布するにはまだまだ人手が足りなかった。

「この本はキバオウさんも貰ったはずだ。
この本を配っていた人物はβテスターだ」

エギルさんやぁー?その言い方だと俺もβテスターになるのですがぁー?
まぁいいけど。








「このボス戦は《連合(レイド)》で行こうと思う。
周りの人たちとグループを組んでくれ!」

ディアベルさんが声をあげた。
俺もどっかのグループに…

(皆さん知り合い達で集まる感じですか。
そうですか…)

入れません。

「あの…グループ組みませんか?」

ちょっと項垂れていた俺に声がかかる。
俺が顔をあげるとそこには女顔の少年がいた。
はぁ…まだこの少年は少年と分かるが…俺は…とこんなことを考えてる暇はなかった。

「いいよ」

とりあえずグループには入れそう
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