新スキル
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ここか?」
「そうダ」
俺達は迷宮区の一歩手前の街の防具屋の前までやってきた。
ここまで来る途中のモンスターは3人で軽く一掃してきてしまった。
「おじゃましまーす…」
俺は扉をあけ中に入る。
防具屋というからには防具が並んでおり、金属製の防具から布製の防具まで色々置かれている。
「いらっしゃい」
店の奥で椅子に座っていたNPCが声をかけてくる。
俺はとりあえず店の中を見ながら店主のNPCのそばによる。
「あんた…服に興味はないかい?」
NPCが俺に向かって聞いてくる。
「ここでyesを連想する言葉を言ったらクエストの受注完了ヨ」
俺の横についていたアルゴが俺に耳打ちしてくる。
「あ、あります」
すると俺の目の前にクエスト受注のログが現れる。
「うわっ!?」
実はSAOに入って初めてのクエスト受注だったりする。
「ならついてこい」
店主のNPCは立ち上がり、店の奥に進んでいく。
俺達はその後をついていく。
「ここじゃ」
NPCはある扉の前で止まると、扉をゆっくりあけた。
「うわぁぁぁ」
「ほほゥ」
リズとアルゴが扉の向こう側にあるものを見て声をあげる。
俺は…何か嫌な予感がしてきて、冷や汗しか出てこない。
その部屋には現代風の服から中世の貴族が着ていたような服までを一つ一つマネキンに着せられ置かれており、その向こう側には大きな鏡と更衣室、休憩のためなのか椅子と机が置かれている。
「君にはここにある服を着てもらいたい」
店主NPCは部屋の壁にずらっと並んでいる服を指差しながら俺に言ってくる。
「全部…?」
見た感じ100着ぐらいはあるし、男物から女物まである。
ただ軽く見た感じ両方の性別が着ることが出来る設定になっているみたいだ。
リズはなぜか藍色の白でアサガオを描いた浴衣を凝視してたまに俺の方を見てくる。
アルゴは「これは一着10kコルぐらいしそうだナ」と呟いている。
「そうだ。全部だ」
結構大変そうなクエじゃないか…?
「大体1時間で終わるだロ」
アルゴが俺に言ってくる。
「こんなに量があるのにか!?」
女物があるのはまぁ目を瞑ろう。
現実でも無理矢理着さされてたからまぁ慣れたくなかったが慣れてる。
「もしかして現実みたいに一着一着着ていくと思ってるんじゃないだろうナ?」
そうじゃないのか?
「ユウも剣の装備しただロ?
あれと同じそうに装備スロットに入れるだけで着替えれるんダ」
まじっすか…
*
もうこのクエストしたくない…
だってリズとアルゴが俺が着替える度に評価してきて、
俺が男物の服
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ