第九十話 修羅王の拳
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いいです」
自分達はいいとする。
「艦載機がなくても戦えますから。ですがマスロスは」
「そういえばそうよね」
花江が大太の言葉に頷く。
「マクロスっていえばバルキリーだけれどね」
「バルキリー。今回は搭載していないんですか?」
「パイロットは?」
「無論それも配属されておる」
「そうですか。やっぱり」
「それもですか」
「モビルスーツも運んでおるらしいぞ」
兵左衛門はこのことも一同に述べた。
「モビルスーツもな」
「それもですか」
「まずマクロスは五機」
マクロスの数が述べられた。
「新型がな」
「新型が五機ですか」
「ではデトロイトは」
マクロスのもう一つの艦載機である。マクロスにおいてもデトロイトは各種揃えられており輝達は時としてそれ等に乗り込むのである。
「それも新型が一機。それにゼントラーディのパイロットも一人じゃよ」
「全部で七機ですか」
「戦力としては大きいですね」
「そういうことじゃ。ではそのマクロス=クウォーターと共にな」
「はい」
「行きましょう」
こうして二隻の戦艦はロンド=ベルに合流することになった。しかし彼等はその途中で消息を立った。記録ではそうはなっていなかったが物理的にはそうだったのだ。
その頃ロンド=ベルは遂に修羅王の宮殿に入った。既に戦闘態勢は整えている。
「さあてと」
「行きましょう」
ティスとラリアーがまず言う。
「敵は多いんでしょうね」
「多分」
デスピニスがティスに答える。
「数はかなりのものだと思うわ」
「修羅の残り全ての戦力が集まっている筈だよ」
ラリアーもティスに述べる。
「最後の戦いだからね。彼等にとっては」
「面白いわね。決戦ね」
ティスはそれを聞いて述べた。
「修羅とのね」
「行くぞ」
フォルカはそれを前にしてもいつもの調子だった。
「戦いにな」
「あんた、随分冷静ね」
ティスは思わずフォルカに対して突っ込みを入れた。
「あんたの闘いでしょ?」
「そうだ」
それは否定すらしなかった。
「だからだ」
「あえてクールにってわけ?」
「いや、違うみたいだよ」
だがここでティスに対してラリアーが言った。
「フォルカさんも。熱くなっているよ」
「何処がよ」
「ほら、気を感じないかい?」
「気!?」
「うん、フォルカさんのね」
こう言うのである。彼の言葉を受けてフォルカをまた見てみると。確かにその気配はかなりのものになっていた。ティスも今それに気付いたのだった。
「うわ、確かにね」
「わかったよね。こういうことだよ」
「そうね」
ティスもこれでわかった。
「結局この人が一番熱くなってるってことね」
「じゃあ私達も」
デスピニスも言った。
「行くのね」
「うん」
ラリアーは今度はデスピ
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