第九十話 修羅王の拳
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うううううううううううううううううううううううううううううううううううっ!!」
それぞれの全身が紅蓮の闘気に包まれていく。
「真覇猛撃烈破!!」
「覇皇破滅拳!!」
それぞれの拳がこれまで以上に激しくぶつかり合った。
「これで・・・・・・全てが!」
「終わる!」
二人はその中でまた叫ぶ。
「修羅の因果が!」
「この闘いが!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーっ!!」
二人の叫びが今一つになった。そうして激しい衝撃が今世界を包み込み。ヤルダバオトは今にも倒れようとしていた。
「くっ、フォルカ!」
「フォルカさん!」
皆そのヤルダバオトを見てまた叫んだ。
「まさか、勝負は」
「修羅王が」
「見事だったぞ」
その修羅王が口を開いた。
「フォルカ=アルバークよ」
「うう・・・・・・」
「貴様の拳、見せてもらった」
いつもの地の底から響き渡るような声であった。
「その拳、その拳こそ」
さらに言う。
「次の修羅王に、闘いを終わらせる者として相応しい」
「何っ!?まさか」
「修羅王は!?」
「・・・・・・貴様の勝ちだ」
ここで彼は血を吐いた。
「見事だったぞ」
「修羅王・・・・・・」
「今ここに言おう。新たな修羅王は貴様だ」
マシンがあちこちで火を噴く。その中での言葉だった。
「貴様の望む通りに修羅達を導け。よいな」
「いいのだな、それで」
「言った筈だ。修羅を統べるのは修羅王」
つまり修羅においては修羅王こそが絶対の法なのである。
「その言葉こそが絶対だ。ならば貴様こそが」
「そうだったな」
「我を倒した。さあ胸を張るのだ」
こうも彼に告げるのだった。
「そして行け。新たな時代にな」
「・・・・・・わかった」
彼のその言葉に対して頷いた。
「ならば今」
「そういうことだ。では我は去ろう」
今まさにその全身を爆発が包んだ。
「修羅の長い闘いの歴史と共に・・・・・・今」
「・・・・・・さらばだ」
フォルカは今修羅王のラハ=エクスティムが最後の爆発に包まれるところを見た。
「修羅王アルカイドよ」
そして今修羅王は爆発の中に消えた。これが修羅との戦いの終わりであった。
「終わったな」
「そうだな」
アムロがブライトの言葉に頷いていた。
「これでな」
「デュミナスと修羅との戦いはこれで完全に終わった」
ブライトはあらためてこのことを言うのだった。
「これでまた一つ。敵が消えた」
「この世界での戦いもな」
「そうだ。では帰るとしよう」
ブライトは一同に声をかけた。
「我々の本来の世界に」
「いえ、それがです」
だがここでシュウが言ってきた。
「どうやらそうもいかないようです」
「えっ!?」
「何だって
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