第八十七話 貫く拳
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俺は修羅王を倒す」
既に決意していることだった。
「ならば。貴様も」
「ふははははははは、できるものか!」
ここでも高笑いでそれを否定した。
「ならここでやってみるがいい!」
「マグナス!」
フォルカの気合が増した。
「貴様との闘いもここで終わらせる!」
「終わらせる?俺とのか」
「そうだ。これまで貴様とも幾度か闘ってきたな」
「確かにな」
「しかし。それも終わりだ」
言いながら構えに入るフォルカだった。
「貴様を倒す!」
「面白い!ならば来い!」
自信に満ちた声でフォルカに言葉を返す。
「その自信、無様に砕いてやろうぞ!」
「愚かな奴だ」
アルコは構えに入るフォルカを見て言った。
「貴様にマグナスを倒せるものか」
「そう思っているのだな」
その彼にアルティスが声をかけてきた。
「アルコ、貴様は」
「アルティス将軍」
「フォルカがマグナスを倒せないと」
「違うのか?」
「それはどうかな」
冷静にフォルカを見つつ述べていた。
「フォルカを見くびっていないか」
「何を言っているのか」
余裕に満ちた笑みでアルティスにも返すアルコだった。
「所詮あの男では倒せん。マグナスはな」
「では見よう」
そう言われてもアルティスは己の考えを変えていないようだった。
「フォルカの戦いをな」
「ふん、何を期待しているのか」
アルコにとっては一笑に伏すべき言葉だった。
「マグナスのことを過小評価しているのか?」
「それはない」
アルティスはそれは否定する。
「しかしだ」
「まだ言うのか?」
「フォルカは神化した」
この事実を述べた。
「これは否定できないな」
「うっ・・・・・・」
「アルコ」
今度はメイシスも言ってきた。
「あの男はかなりの力を持っている」
「力をか」
「それにより何かを貫こうとしているのは間違いない」
「ふん。貫けるものか」
「それもすぐに否定するのはな」
どうかというのだった。
「私も見よう」
「将軍二人が何を言っているのか」
アルコはそんな二人を嘲笑した。
「無駄なことをな」
「それもわかることだ」
またアルティスが言った。
「すぐにな」
「行くぞ!」
フォルカの全身を紅蓮の闘気が包み込んでいた。
「この拳で!」
「ならば俺も見せるとしよう」
マグナスもまた構えに入っていた。その拳を構え全身を闘気で覆う。
「このマグナス細大の拳をな」
「!?あいつ」
オルガがマグナスを見て言う。
「何だ?気配が尋常じゃねえぞ」
「闘気が」
クロトも言う。
「今までよりずっと高くなっている」
「やばい」
シャニもまたそれを見て言った。
「このままだと」
「フォルカ!」
フェルナンドが叫ぶ。
「このまま行くのか!」
「安心
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