第八十七話 貫く拳
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せてくれたんだからね」
「僕達のこれからを」
「見せてくれました」
「俺そこまでしたか?」
自分ではそこまで深く自覚はしていなかったバサラだった。
「ただ歌を聴けって言ってちょっと言っただけじゃねえのかよ」
「それでもです」
だがその彼にラリアーが言う。
「貴方はその感性だけで動いておられますが」
「ああ」
「ですがそこにあるものは」
「とても深いものだと思います」
デスピニスも言った。
「ですからバサラさん」
「貴方はそのままでいて下さい」
「馬鹿のままでね」
「馬鹿!?上等だぜ」
やはりそんな言葉でどうにかなるバサラではなかった。
「このままいってやるぜ。俺の歌でどんな戦いも終らせてやる!」
「やれやれって感じね」
ミレーヌのこの言葉にグババが頷く。かくして三人は遂に立ち上がることにしたのだった。
第八十七話完
2008・10・22
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