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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十五話 神北
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             第八十五話 神北

「それではミザル様」
「そうだ」
紫の玄室の中で。ミザルはアルコ、そしてマグナスと話をしていた。
「あの男を使う」
「左様ですか」
「やはり」
「実におあつらえ向きではないか」
楽しそうに笑っての言葉であった。
「あの男を倒すのにはな。それに」
「それに?」
「あのビレフォールの力を解放すればだ」
笑いつつ彼のマシンについても語る。
「神化するやもな」
「神化ですか」
「そうだ。だからこそだ」
邪悪な笑みと共に言葉を続ける。
「あの男を向かわせる」
「わかりました」
「ですがミザル様」
ここでアルコがミザルに対して言う。
「一つ気になることがあります」
「何だ?」
「裏切り者フォルカ=アルバークのことです」
「あの男がどうかしたか」
「あの男もまた神化するのでは?」
彼が言うのはこのことだった。
「まさかとは思いますが」
「それはない」
しかしミザルはアルコに対して断言した。
「神化になれるのは何だ」
「修羅でございます」
アルコは厳かにミザルに答えた。
「それ以外の何者もなることは」
「そうだ、なれはしない」
ミザルはこのことをまた断言する。
「修羅でなくなったあの男はな」
「そうですね。それは」
マグナスが今のミザルの言葉に頷く。
「ありませんな」
「それでは心おきなく」
「侵入者を撃退する」
今度は表情を消した事務的な言葉になっていた。
「それでよいな」
「はい、それでは」
「我等もまた」
「二人が潰し合ってくれればそれでよい」
ミザルはここでまた不敵な笑みを見せてきた。
「わしの野心にあの二人は不要」
「はい」
「確かに」
「わしがあらたな修羅王になる為にはな」
「そして最後にです」
「うむ」
またアルコの言葉を聞く。
「アルティスですが」
「あの男も時期を見てだ」
「それではその時は」
「殺れ」
アルコに対して命じる。
「よいな」
「御意」
ミザルの言葉に静かに頭を垂れる。彼等は一つのものを見ていた。
ロンド=ベルは東に進み続ける。その中でアリオンはバサラの音楽を聴いていた。
「やっぱりいいものだぜ」
スコッチを片手に楽しげに聴いている。
「酒もいいがやっぱりな。音楽が一番だぜ」
「音楽がかよ」
「歌もな」
バサラの歌も聴いていた。
「どっちが上かなんてねえ。俺にとっちゃ両方だ」
「どっちにしろあんたは好きなんだな」
「ああ」
バサラに対して答える。
「あのお嬢ちゃんの曲もいいがな」
「私?」
丁度ここでミレーヌも出て来た。
「私もなの」
「あんたの曲も抜群のセンスだぜ」
笑顔でミレーヌに告げる。
「運動神経もいいしな。超人的だな」
「こいつ
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