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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第八十五話 神北
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が戦闘要員じゃねえのが残念だぜ」
「その通りだ」
イサムとガルドがここで言う。
「音楽だけじゃねえからな、才能は」
「まるでゼントラーディかメルトランディだ」
「けれど純粋な地球人よ」
ミレーヌはこのことを二人に対して話す。
「ミリアおばさんとは血のつながりないわよ」
「その割にあれだよな」
「似ている部分もある」
しかし二人はこう言われてもまだ続ける。
「動きもマックスみたいな時もあるしな」
「これはわかるが」
「よくミリアおばさんに似てるって言われるわ」
ミレーヌ自身もそれは認める。
「けれどね。それでも」
「純粋に地球人なんだよな」
「ではただ運動神経が突出しているだけか」
「多分ね」
自分ではこう考えているミレーヌだった。
「だから普通よ。私はね」
「普通ねえ」
しかしアリオンはそれには少し懐疑的であった。
「あまりそうは思えねえけれどな」
「バサラとは違うわよ」
「あんたも大概なものだぜ」
悪意ではないがこうミレーヌに話すのだった。
「無鉄砲なところもあるしな」
「流石修羅の将軍だな」
「もう見抜いたのか」
イサムとガルドは長い付き合いなのでもうわかっていた。
「鋭いねえ」
「わかっているとはな」
「音楽もいいしな」
「それは素直に嬉しいわ」
今のアリオンの言葉は素直に受け取るミレーヌだった。
「さてと、それじゃあ」
「何だ?新曲かい?」
「あんた達もこっちに来たら?」
不意に部屋の入り口の方に声をかけるミレーヌだった。
「そんなところにいないでさ」
「その通りだぜ」
バサラもここで言う。
「いるのはわかってるんだよ、だからな」
「こっち来なさいよ」
「わかっていたんですか」
「本当に鋭いわね」
言いながら出て来たのはデュミナスの子供達だった。
「まさかとは思っていたけれど」
「わかるのね」
「簡単にわかるぜ」
「私も」
バサラとミレーヌは三人にこう述べる。
「音楽を聴きたい奴はな、気配でわかるんだよ」
「気配って」
デスピニスは今のバサラの言葉に戸惑っていた。
「凄いんですね、バサラさん」
「聴きたい奴は聴かせる。聴きたくねえ奴には聴かせる」
「同じじゃない、それって」
ティスがバサラに突っ込みを入れる。
「どうあっても聴かせるのね」
「俺はこれで戦いを終わらせるんだよ」
「はぁ!?」
今のバサラの言葉を聞いてティスは思わず声をあげた。
「あんた正気!?」
「俺は何時でも正気なんだよ」
一見して話が噛み合っていない。
「本気だぜ、俺はな」
「ロンド=ベルの中でも一番馬鹿じゃないの?こいつ」
「そんなことは不可能です」
ラリアーも言う。
「音楽で戦争を止めさせるなんて」
「そうよ、無理に決まってるわ」

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