第八十三話 閃く光、燃ゆる炎
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によってそれかよ!」
「幾ら何でもそれはないんじゃないの!」
「俺達はゴミか」
「それが嫌だったら早く別の相手に向かいなさい」
アズラエルが言うのはこのことだった。
「いいですね。さあ」
「ちっ、わかったよ」
「じゃあさ、フォルカさん」
「任せた」
「ああ、わかった」
三人に対してもクールに返すフォルカだった。
「それではな。アルティス」
「フォルカか」
「久し振りだと言うべきか」
三人のガンダムが去るとフォルカとアルティスの対峙に入った。
「会うとは思っていた」
「私もだ」
二人は対峙しながら言葉を続ける。
「しかしここでだとはな」
「それも運命ということだな」
「運命か」
フォルカはその言葉に目を止めた。
「俺達が闘うというのは運命なのか」
「私はそう考えている」
「?アルティス、それはまさか」
「そうだ。何時かはこうなるのだ」
アルティスの目がこれまでになく強く光った。
「それが修羅の宿命の筈だ」
「・・・・・・確かにな」
フォルカも今の言葉には確かに頷いた。
「闘いその中で生き、倒れる」
「修羅の生き方の筈だ」
「しかし俺は」
「修羅であることを否定するというのか」
「そうだ。俺は修羅を変える」
言いながらヤルダバオトを構えさせる。
「そして義兄をも越える」
「ならばもう言葉はない」
アルティスもまた構えを取った。
「命を賭けて闘う。行くぞ」
「来い。これが運命ならばな」
二人の拳が撃ち合う。二人の因縁も今巡り合う。ロンド=ベルと修羅の戦いが最後の舞台に入った。コウタとショウコはメイシスと闘っていた。
「くっ、こいつ!」
「何て速さなの!」
『気をつけろ』
ロアが二人に声をかける。
『この修羅は尋常ではない速度だ』
「ああ、それはな」
「わかっています。けれど」
『迂闊に動くな』
これはロアの言葉だった。
『慎重に見ろ。いいな』
「慎重にか」
「兄さん」
ショウコはロアの声を聞いて彼に声をかけてきた。
「ここは動かない方がいいわ」
「動かないだと?」
『そうよ』
今度彼に言ったのはエミィだった。
『迂闊に動くのを止めて様子を見て』
「様子を」
『ええ。わかったわね』
「ちっ、俺のやり方じゃないが」
「ここは我慢して」
また言うショウコだった。
「いいわね。下手に動いたらやられるわ」
「くっ・・・・・・」
「これからの為にも。御願い」
「・・・・・・わかった」
コウタにとっては苦い決断だった。
「じゃあそうする。それでいいんだな」
「ええ」
『そうしろ。いいな』
『今はそれしかないわ』
「来い」
動きを止めてメイシスに対して言った。
「俺はここで受けてやる。貴様の攻撃をな」
「面白いわね。それなら」
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