第八十二話 デュミナスの答え
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」
「だからこそだと!?」
「私が手に入れた時流エンジンは失われた」
彼もそれは認めるのだった。
「だが、時流エンジンはまだ残っている」
「残っているだと!?」
「それはまさか」
「そう、そのまさかだ」
「しかも小細工のしていない完全なものがだ」
「!?それはまさか」
「私達の!?」
「そうだ」
ラウルとフィオナに対しての言葉だった。
「エクサランス、御前達の英流エンジンをもらう」
「勝手なこと言うなよ」
「そうよ!」
二人が真っ先に巨富反応を見せた。
「時間を時間をってな!」
「そこまでして行きたいの!?」
「そうだ、行きたい」
それを隠そうともしないデュミナスだった。
「私は。何としても。だから」
「もう話し合いは無駄だな」
「そうね」
ここに至ってロンド=ベルは決心した。それしかなかった。
「止むを得るませんね」
「はい」
ラスクの言葉にバルトフェルドが頷く。
「最早」
「残念ですがどうやら」
「わかりました。それでは」
「ラクスはその手を大きくあげた。そのうえで指示を出した。
「全軍攻撃です」
「了解しました」
「時流エンジン始動」
ラウルもフィオナも既に始動に入っていた。
「エネルギー変数効率五〇から七〇へ上昇」
「フレーム各駆動系及び全システム異常なし」
「時流エンジン出力六〇パーセントから七〇パーセントに」
ミズホとラージも言う。いよいよだった。
「エクサランス=ライトニング、スタンバイオーケー!」
「エクサランス=エターナル、スタンバイオーケー!
「エクサランス=ライトニング、発進!!」
「エクサランス=エターナル、オーケー!」
「狙うのはただ一人です」
ラクスは今胸を張り指示を出した。
「デュミナスだけです。いいですね」
「わかりました」
「他のマシンには目もくれなくていいです」
こうまで言う。
「ただ。前に立ちはだかれば」
「その時に倒すだけですね」
「そうです」
ダコスタに対して答える。
「ただそれだけです」
「艦長」
「ああ、わかってるさ」
バルトフェルドはダコスタの言葉に頷いた。
「では全軍進撃開始といこう」
「この戦い、迅速に終わらせましょう」
ラクスは短期決戦を考えていた。
「この様な悲しい戦いは。一刻も早く」
「ラクス・・・・・・」
「さあキラ、行きましょう」
自身を気遣うキラにも言う。
「悲しみを終わらせる為に、今」
「よし、それなら」
「行くぜキラ!」
「先に言ってるわ!」
ラウルとフィオナはもう前に出ていた。既にデュミナスを護る最後のマシン達と戦っている。
「こいつ等倒して!」
「デュミナスよ!」
「二人を援護します」
ラクスはその二人の援護を命じた。
「全軍突撃です。今は!
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