第十八話 トイレの花子さんその三
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「そういうことなのね」
「そう。まあ男の子の中にはね」
「女の子はトイレに行かないとかね」
「そんなの絶対にないのにね」
「そうそう。それはね」
愛実は笑って聖花に返した。
「同じ人間なんだから」
「女子トイレが何故あるかを考えると」
「有り得ないことなのにね」
「むしろ女の子の方がなのにね」
「近いのにね」
「冷えるから」
女の鼓動しだから話せることだった。同じ生きている存在ならば出さない筈がない、二人が言うのはこのことだった。
だがここから愛実は顔を顰めさせてこんなことも言った。
「けれど中にはね」
「中には?」
「変態さんがいてね」
「それってまさか」
「そういうビデオあるじゃない。まああえて言わないけれど」
「ああいうジャンルね」
聖花も眉を顰めさせた。
「あるわね、確かに」
「私ああいうjの理解できないけれど」
「私もよ。汚いだけじゃない」
「何であんなことするのかしら」
愛実にとってはそこまで言うものだった。
「というかあんな趣味なのかしら」
「わからないわよね」
「ええ、本当にね」
二人でこうしたことも話した、この二人にとってはそうしたことは全く理解できないことだった、そしてだった。
愛実はまた聖花にこのことを言った。
「じゃあね」
「今日のお昼ね」
「御飯食べてから行こう」
「何処のおトイレに行くの?」
「商業科の。まあ何処でもいいと思うわ」
トイレなら何処でもだというのだ。
「それはね」
「後は中に入って扉をノックすればいいのね」
「そう、花子さんを呼べばね」
「花子さんには今まで会ったことないわね」
聖花はこれまでこの学園内で多くの妖怪達と会ってきたがその中には花子さんがいなかったことにも気付いた。
「一度も」
「それも不思議ではあるわね」
「どうしてだったのかしらね」
「その辺りも花子さんに会ってみて」
「聞けばいいわね」
「そうね」
こう二人で話してだった。愛実と聖花は二人で一年生のクラスがある校舎の一階の女子トイレに向かった。この時聖花は眼鏡をかけていた。
愛実はその眼鏡を見ても聖花に尋ねた。
「その眼鏡久し振りね」
「最近かけてなかったからね」
自分でも言う聖花だった。
「眼鏡は」
「部活の時もそうだったけれど」
「実はコンタクト買ってもらったの」
「おじさんかおばさんに?」
「そう、お母さんにね」
コンタクトを買ってもらってそれでだというのだ。
「最近はコンタクトがメインだったのよ」
「それで何で眼鏡にしたの?」
「うん、何か怖くなって」
「目に入れるからなのね」
「それって怖いのよね、何か」
無意識から自分の目を守りたいと思ってそれで感じたというのだ。
「目に入れても痛く
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