暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
クエストと魔法
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クラインは雄叫びとともに曲刀を抜く。それを居合いの要領で斬り掛かる。相手は受けようとするが、勢い0の剣ではクラインの勢いのある一撃を防ぐことはできない。相手の得物が短刀だったこともあり見事に剣ごと弾かれ倒れこむ。それを見たクラインは追撃を加えるべく振りかぶる

さて、ここで思い出して欲しいのはここという場所だ。洞窟。しかもちゃんとした洞穴ではなくクエストのために用意されたような洞穴だ。つまりなにが言いたいのかというと……天井が低くてクエストの曲刀がひっかかった。それを見た相手はニヤリと笑い後ろに転がりながら体勢を立て直そうとする

「どけっ!!」

「おわっ!?」

クラインがミスることすら予想していたキリトがクラインを蹴り飛ばし敵にぶつける

「はぁっ!!」

「おわっ!?危ねぇ!!」

同じく予想していた俺は敵に向かって片手剣を振り下ろす。クラインの乗った敵に向かって。クラインは転がり回避する。クラインが消え無防備になった敵に俺の剣が突き刺さった。それにより敵のHPは0になり粉々に砕け散った

「危ねぇだろ!!」

起き上がったクラインが俺に突っ掛かってくる

「クラインなら避けてくれると信じてた。なぁ、キリト」

「ああ。クラインは強いからな」

「そ、そうか?」

あはははと笑いあう俺たち。クライン……単純な性格でよかった

「笑ってないで……。一人、奥に行ったからもうばれてるね」

「マジかよ……」

「笑ってる場合じゃないじゃん!」

俺たちの緊張感の無さに呆れているシオン。その言葉を聞いてあわてるキリトとクライン

「いや、あわてる必要はない。なぜならここには来ないだろうからな」

「どうして?」

「一人が報告に走ったから、俺たちの人数が四人ということがわかっている。だったらわざわざ大人数が戦いにくいここで戦うより、少し行った先のエントランスで数で押しつぶした方が効果的だ」

まあ、その裏をかくって手もあるんだろうが俺、キリト、クラインはSAOの経験により突発的な出来事への対応に長けている。ラフコフの時よりは厳しい状態になるとは到底思えない

「じゃあ、どうするの?後あっちには九人も残ってるのよ?」

俺、キリト、クラインは顔を見合せ言った

「「「正面突破」」」

するとシオンはやれやれと首を振る。こういうときは正面から当たるのが一番だ。絡め手としては壁に穴を掘るというのがあるんだがな

「今度はキリトが蹴って一旦下がれ。一応魔術結社らしいから魔法を放つ準備をしているだろう」

俺が見回すと全員がうなずく

「行くぞ……3、2、1、今!」

キリトが扉を蹴り破壊する。キリトはすぐに壁の裏に潜りこむと、扉の向こうから火の球や、雷
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