暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
クエストと魔法
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「とりあえず、武器の調達だな」

「でも金が……」

「……とりあえず何か簡単なクエストでも受けるか……」

金はバリバリの初期金額で装備を揃えるには心許ない。だからとりあえずクエストを受けることにした

「そんな都合よくクエストがあるわけ……」

そう言い掛けたクラインの目にはミユが話しかけているNPCの上に浮かぶクエスチョンマークをとらえた

「おいおい……」

「……クエスト受けた……」

「どんなクエストなんだ?」

「魔術結社を潰せ……だって……」

「……初っぱなからえらいハードだな……」

いきなり討伐。それも人の、か

「大丈夫……。倒してもいいらしいから……」

「そっち!?」

「突っ込みはいいから、行くよ。時間は無限じゃないんだし」

「ああ……」

シオンの言葉によりそれぞれが動き始める。初期装備を出しての感触の確認。俺とキリトは片手剣、クラインは曲刀、エギルは槌、ミユは杖、そして、シオンは……

「弓?」

「遠距離の武器がこれしかなかったから……」

「珍しいな。割と気難しい武器だが大丈夫なのか?」

「はじめてだけど、なんとかなるでしょ」

まあ、シオンがそう言うならいいか。とりあえず、AMOに来て最初のクエストだ。気を引き締めて行こう









.








「ここ?」

「……うん……」

最初の街を出て十数分、クエストに指定された洞窟に到着した。途中、俺たちのAMOでのはじめての戦闘が開始されたのだが……瞬殺、秒殺なんてものではなく武器が触れた瞬間敵が崩壊した。初期武器なのに。余談だがダメージはALOと同じシステムをとっている。その記念すべき初戦闘の後も敵は現れるが全てが瞬殺。唯一ミユの魔法とシオンの弓のみが数発の攻撃を要しただけだ

「さて……ここからが本番だ」

情報を征すものは戦いを征すとはよく言ったものだ。ミユの魔法、影見。あまり勝手の効くではないが、暗闇ならば続いている限りそこにいる人や道がわかるという。戦闘用ではないが、かなり役に立つ。それを使い入り口付近に二人、その奥のエントランスのようなところに五人、さらにその奥に三人ということだ。依頼は全員の殺害

「じゃあ、入り口にミユ。その護衛にエギル。切り込みは俺とキリトとクライン。サポートはシオン。これで行く。何か異論は?」

俺が尋ねると全員が首を横に振る。……よし

「じゃあ、行くぞ!」

俺が洞窟についた扉を蹴り開ける。街内ではできないがこういう依頼のときはその限りではない。蹴りあけると中にいた二人がこちらを振り向き、一人はこちらへ、もう一人は中へと走って行く

「うぉぉぉぉぉ!」


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