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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第七話『交渉』
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で肯定した。

まあ当然の反応だろうな。いくらあの計画のおかげで聖剣使いの研究が飛躍的に伸びたといっても被害者の彼らからすればそれがどうしたと言いたいところだろう。

「その事件は、私たち協会の人間の間でも最大級に嫌悪されたものだ。処分を決定した当時の責任者は信仰に問答があるとされて異端の烙印を押され、今では堕天使側の住人さ」
「堕天使側に?その者の名は?」
「ーーーーーーバルパー・ガリレイ。『皆殺しの大司教』と呼ばれた男だ」

ゼノヴィアの言葉を聞いて木場の瞳に暗い炎のような光が宿る。あれは昔見たことがある。なにかを決意した者の目だ。

「僕も情報を提供したほうがいいようだね。先日エクスカリバーを持った者に襲撃された。その際、親父を一人殺害していたよ。ーーーーーー相手はフリード・セルゼン。この名に覚えは?」
「フリード・セルゼンだと?」

まだ生きていたのか?

「知ってるのか?」
「ああ。フリード・セルゼン。元ヴァチカン法王庁直属のエクソシストだ。十三機関に入れなかったとはいえ十三歳でエクソシストになった天才だよ」
「悪魔や魔獣を次々と滅していく功績は大きかったわ」
「だが奴はやりすぎた。同朋すらも手にかけたのだからね。フリードには信仰心なんてものは最初から無かった。あったのはバケモノへの敵対意識と殺意。そして異常なまでの戦闘執着。異端にかけられるのも時間の問題だった」

だがやつは戦闘能力の他はただの狂人だ。今頃はどこかの勢力に突っ込んだあげくにつぶされていると思っていたんだが…甘かったか。

「そうか。フリードは奪った聖剣を使って私たちの同朋を手にかけていたか。あの時処理班が始末できなかったツケを払うことになるとはね」

そこで俺はひとつ忘れていたことに思い出す。

「そういえば言うのを忘れていたのだが先ほどこの町のはずれにある教会に中級以上の堕天使たちが集まっていたと情報が入って行ってみたのだが…」
「なんだって!?大丈夫だったのかあんた!」

俺の言葉に驚愕の声を上げる兵藤。まあ確かに下級悪魔の彼からしたら中級以上の敵が集まっている場所に行くのは危険だと判断するのはしょうがないが、それは無用の心配というものだ。そんな状況は仕事で慣れてるし、実際は数こそ多かったがほとんど下級の存在だったしな。

そう言って俺は話を続ける。

「その時に一人逃がしてしまったが尋問した堕天使によるとコカビエルの他にもう一人大物が参加しているらしい」
「大物?誰だそれ?」
「ウィル・ガーランド」
「ウィル・ガーランドだって!?」

俺が告げた名前にまず最初に驚愕の声をあげたのは木場優斗だった。見れば横にいる女悪魔に(確か子猫という名前だったか?)シトリー眷属のポーンも驚いている様子からどうやらや
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