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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第七話『交渉』
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葉に対して憤りを隠せない表情で詰め寄る。

「バカにしないでよラザ君!私たちだって神の使徒の一員なのよ?殉教する覚悟はいつだってできてるわ」
「だが避けられるはずの無意味な殉教は主だって望まないはずだ。それよりも任務を遂行して無事帰ることこそが本当の信仰だと思う。そうしてこれからも主のために戦うことこそが主も喜んでくださるはずだ。違うか?」
「…違わないけど、でも」

シオンの言葉を聞いてもイリナはまだ納得しきれないようで言葉を詰まらせる。

そこに割って入った者がいた。ゼノヴィアだ。

「私もシオンに賛成だな」
「!?ゼノヴィアあなたまで!!」
「私だって死ぬ覚悟はあるさ。だが進んで死にたいとは思ってない。それに我らが隊長は私たちのことを思って彼の提案を呑んだんだ。ならばそれにあまえてもいいのではないかな?」
「でもやっぱり悪魔の力を借りるなんて信徒として…」
「だからこそだよ」

そこでゼノヴィアの視線が俺へと向けられる。

「だからこそ悪魔の力は借りない。代わりにドラゴンの力を借りる。上もドラゴンの力を借りるとは言ってないしね」


ーーーードラゴン。

俺のことだ。俺の左腕に宿る存在ーーーー赤龍帝。

「悪魔になっていたとはいえドラゴンの力は現在と見ているよ。伝説の通りなら魔王並の力にもなれるんだろう?それならエクスカリバーも楽に破壊できる。これも主のお導きと見るべきだね」
「た、確かにドラゴンの力は借りるなと言ってなかったけどそれって思いっきりヘリクツじゃない!やっぱりあなたの信仰は変だわ!」
「変で結構だ。しかし、イリナ。彼はキミの幼なじみだろう?信じてみようじゃないか」

ゼノヴィアの言葉にイリナも黙り、承知の空気を出し、シオンが「決まりだな」と議論を締めくくりこちらを見る。

「こちらの意志は決定した。君たちの提案を受けよう」
「OK。商談成立だ。俺はドラゴンの力を貸す。じゃあ、今回の俺のパートナーを読んでもいいか?」

提案が受け入れられたことに安堵した俺は、さっそくケータイで木場に連絡を入れることにした。









「…話はわかったよ」

兵藤一誠が呼んだ彼のパートナー、『騎士』木場優斗は兵藤の話を聞くと嘆息しながらもコーヒーに口をつけた。

「正直言うとエクスカリバー使いに破壊を承認されるのは遺憾だけどね」
「ずいぶんな言いようだね。そちらが『はぐれ』だったら、問答無用で切り捨てているところだ」

「こらこら落ち着け」

敵同士とはいえ、今は共同作戦前なんだから。

「やはり『聖剣計画』のことで怨みを持っているのね?エクスカリバーとーーーーーー教会に」

イリナのその問いに木場は目を細めながら「当然だよ」と冷たい声音
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