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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第六話『教会で』
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さまで想定はいなかったようで集まっていたのは目の前の堕天使を除けば下級の力しか持たないものばかり。あっというまにシオンにかえり撃ちにあってしまったが。

とりあえずシオンは目の前の堕天使との距離を一気につめる。

「!?くッ!」

堕天使はそれ以上近寄られないように手に光の槍を出現させ投擲しようとしたが、それより早くいつの間にか(・・・)手に持っていた漆黒の剣でその光の槍ごと堕天使の両手を切り捨てた。

「がああああああああああ!?!?」

腕を切られた痛みで苦悶の声を挙げる堕天使。それを冷たい瞳で見据えながらシオンは自らが持つその剣を堕天使の首へと突きつける。

「それで?コカビエルたちはどこにいつ?」
「…なんの話だ?」

苦悶の表情を浮かべながらも目の前の堕天使がとぼけようとするので俺は剣を堕天使の足へと突き刺した。

「ぐああああああああ!?」
「誤魔化すな。ここに罠を張ったということはこの街でなにかを企んでいると言っているのと同じことだ。…そして現在この街にはコカビエルが潜伏しているはず。関係ないとは言わせないぞ?」

そう言い、堕天使の足の傷をシオンが抉る。

「がああ!?わかった!わかったからやめてくれ!!こ、コカビエル様なら…」

その痛みに耐えきれず堕天使がコカビエルの居場所を吐こうとしたその時、







「おいおい。そんな簡単に上司を売るんじゃねえよ」








「!?くッ!!」

急に聞こえてきた声と共に殺気を感じたシオンがとっさにその場を飛び退くと、先ほどまで彼がいた場所に無数の短剣が突き刺さった。

「がああああああああああ!?!!?」

その短剣が突き刺さり、堕天使は断末魔の声をあげてそのまま消滅する。

シオンは剣が飛んできた方向に視線をむけると、そこには紅の髪の無精ひげをはやした一人の男が、口もとにタバコをくわえながら立っていた。

その男は口元をにやけさせながら口を開く。

「やれやれ、下っ端は口が軽くてしょうがねえや。――――――お前さんもそう思わねえか?シオン・ラザフォード」
「…何者だ貴様?」

シオンは目の前の男がいつの間にかそこに立っていたことに気づけなかった。いくら戦闘中だったからといって、十三機関のメンバーであるシオンに気づかれずに入ってくるなど、ただの人間にできることではない。

シオンは警戒しながら目の前の男に問いかける。そのシオンの言葉に男は一瞬怪訝な表情を浮かべるが、すぐに納得したような顔になる。

「ああ、そういえばお前さんがエクソシストになったのは俺が教会を出てからだから俺の顔を知らなくて当然か」
「なに?」

今度はシオンが怪訝な表情顔を浮かべる。男の言葉をその
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