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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第六話『教会で』
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ここは街外れにある教会。そこに一人の男の姿があった。
男の名はシオン・ラザフォード。最強のエクソシスト集団、十三機関の第十三席の地位にいる『天剣』の通り名を持つエクソシストである。
そんな彼がなぜこの教会に来ているのかというと、彼と同じく十三機関に所属しているエクソシストであり上司である第二席、ヴァン・ヘルシングの指令により堕天使が集まっていると情報のある教会へと調査にやってきたのだが…、
「死ねえええええ!!」
「ふん」
後ろから放たれる光の槍をかがんで避けると、シオンは魔術で構成した弾丸を槍を放った堕天使へと放つ。
螺旋を描くように放たれたその弾丸にその堕天使は反応できずに直撃をうける。
「な、があああああああ!?!!?」
魔弾を受けた堕天使は一瞬驚愕の声を挙げるが、それはすぐに苦しみの声に変わり、そのまま消滅した。
今シオンの放ったのは北欧魔術によって構成された魔弾。彼がまだエクソシストになりたてのころにとある任務で失敗し瀕死の状態だった彼を救った北欧のとあるすけべジジイから彼が教わった術の一つ。
着弾すると対象の内部から相手を喰い破り確実に死に至らしめる、北欧魔術での基本魔術だ。
ある程度魔力抵抗がある者ならなんとかできるが、下級堕天使程度の魔力抵抗では抵抗できず滅ぼされるしかなかった。
「ふう…。まだやるか?」
シオンは堕天使が消滅するのを確認すると彼は殺気のこもった視線を一人の男へとむける。
その視線を受けるのは一人の堕天使。羽の数が四枚あるところから、おそらく中級の位階を持つ堕天使なのだろう。先ほどまで自信の優位を疑わずシオンを見下すような表情を浮かべていたが、今では顔を真っ青にし、恐怖の感情をうかべている。心なしか体も震えているようだ。
それもそうだろう。この協会には先ほどまで彼の配下である堕天使やはぐれエクソシストあわせて三十人ほどがいたのを、目の前の男は徒手空拳と魔術だけで全て消滅、もしくは無効化したのだから。(尤も本来はシオンは剣士なので未だに本気はだしていないのだが)
シオンはそんな男を一瞥すると、溜息をつく。
(まったく…。もっとしっかり調査してけよな)
なぜこんな状況になっているのか端的にいうと、シオンは罠にかけられたのだ。どうやらヴァン・ヘルシングが得た教会に数人の堕天使が集まっているという情報は、堕天使サイドが敵である教会の人間をひきよせ、多勢をもって始末するためにわざと流されたものらしい。…目の前の堕天使がそう得意げに演説していたし。シオンが教会に来た時には三十人以上の堕天使やはぐれエクソシストが彼を出迎えた。ものの見事にシオンは罠にひっかかってしまったというわけだ。
尤も罠にひっかかった相手の強
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