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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第五話『決闘 ―― 十三機関の実力(後編)』
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『シオンか?』
「第二席…」
俺の携帯にかけてきたのは、同じ十三機関のメンバーの一人である第二位、『ヴァン・ヘルシング』。伝説のヴァンパイアハンター、ヴァン・ヘルシング卿の末裔であり、神滅具ロンギヌス持ちであり、十三機関第一位の最強の悪魔払い(エクソシスト)である『ジュリオ・ジェズアルト』と、強力な神器セイクリッド・ギアもなしに闘気と体術を使い互角にわたりあうバグキャラである。

しかし、そんなバグキャラながら常識的な人物であり、第一位が事務面ではわりと適当なこともあり、教皇様から任務の要請が来る場合は、彼が仲介役となる場合が多い。つまりは、彼が連絡をしてきたということは、俺に対しての任務の通達なのだが…、

「俺は現在、聖剣奪還の任務に就いているのですが?」
『それは知っている。ただその町のはずれにある古い教会に中級以上の堕天使が数名集まっているという情報があがってきてな?コカビエルと関係があるかもしれんから、討伐するかわりに調べてきてくれとのことだ』

なるほど。確かにこのタイミングで堕天使の集会があるとなると、コカビエルの件と関係する可能性があるな…。

「わかりました。ただちにむかいます」
『うむ。頼んだ』

ヴァンさんはそういって電話を切った。

「なにかあったのかい?」

俺はゼノヴィアたちに事情を説明し、活動資金の入った財布をイリナに投げ渡す。

「俺は今からその教会に行ってくるから、お前たちはそれで飯でも食いに行ってきてくれ」
「手伝いはいるかい?」

そう聞いてくるゼノヴィアに、唇を歪めながら俺は聞き返した。

「いると思うか?」

そんな俺の顔を見てゼノヴィアは苦笑する。

「愚問だったな。さてそれじゃあ行こうかイリナ」
「うん。気をつけてねラザ君」

俺はイリナのその声に軽く手を振って答えながら、踵を返してその場から教会を目指して歩きはじめる。


「今度は手応えのある敵だといいんだが。









なあ、『相棒』?」

誰にも聞こえない声でそう呟きながら・・・・・・。


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