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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第五話『決闘 ―― 十三機関の実力(後編)』
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こか残念そうに頷いた。
「騎士であるキミの持ち味は、その多彩な魔剣と俊足のはず。あのサイズの魔剣を扱うには君は筋力不足であり、君の持ち味であるスピードを封じることになる。…そんなこともわからないとはね。少々期待はずれだよ」
彼はそういって僕を一瞥すると、踵を返す。
「……ま、待‥て!」
「もう止めておけ。今の一撃でとうぶんは立ち上がれないはずだ。なにより、君の主も君の負けだとわかっているようだぞ?」
彼の視線の先を見ると、先ほどまで辺りを支配していた紅いオーラが消えた。朱乃さんが結界を解いたのだ。
僕が、彼に完全に敗北した瞬間だった。
そうして決闘は十三機関、シオン・ラザフォードの勝利にて幕を下ろした。
「で?彼らの実力はどうだったんだい、シオン?」
ゼノヴィアがそんなことを俺に聞いてきたのは、俺が彼らとの決闘紛いに勝利し、学園から拠点であるホテルに移動する間でのことだった。
俺はその質問に、顎に手を当てて考えながら答えた。
「まず騎士の魔剣使いのほうだが、センスはある。天才的といってもいいセンスが。彼のセイクリッド・ギアであるソード・バースとあわせれば、将来はかなりの強さになるだろう。ーーーーーーだがあのままでは駄目だな」
「それってなんで?」
イリナのその質問に俺は思いだす。二人のエクスカリバーを見たときにあの男が見せた復讐にとらわれたものの瞳を。それは、あの時の彼女・・・を彷彿とさせる瞳だった。
「なぜだか知らないが、彼は聖剣、エクスカリバーに恨みを持っている。だが今の彼の実力では、エクスカリバーどころか、ただの聖剣でも破壊は難しいだろう」
そもそも聖剣とは人が悪魔に対抗するために創られた、人間の切り札の一枚といっても過言ではない兵器。いくら珍しいセイクリッド・ギアを持っていたとしても、破壊は難しいのだが…。
「あの調子では、聖剣使いに喧嘩をふっかけて返り討ちにあうだけだろ。俺としてはもう一人の赤龍帝のほうがおもしろいがね?」
「イッセー君のこと?彼、全く才能なさそうだったけど?」
なかなかキツいことをいうイリナだったが、それには同意見なのか、彼はイリナの言葉を肯定する。
「ああ。だが彼の檄しやすい熱血な性格がドラゴン系神器の最高峰であるブーステッド・ギアと相性がいい。それにブーステッド・ギアは基礎能力がものをいうからな。才能がなくとも、彼にはまだまだ伸びしろが残っているだろ」
「なるほどね」
そんな話をしていると、
ピリリリ!ピリリリ!
携帯の着信音が辺りに響いた。
「あ、すまん俺だ」
そういって俺は、ポケットに入れておいた携帯電話を取り出した。
「もしもし
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