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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第五話『決闘 ―― 十三機関の実力(後編)』
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片膝をつくイッセーと、まだ立ってはいるが、肩で息をしている祐斗。そしてそれらを冷たく見据えているシオンの姿があった。
「ハァハァハァ…」
「つ、つえぇっ…」
イッセー君のいうとおり、確かに強い。シオン・ラザフォード、これほどとは。
イッセー君がパワーをブーストしてぶつけようとしても軽く避けられ、僕が騎士のスピードで切りかかっても、そこに来るのがわかっていたように簡単に迎撃される。悔しいが手も足もでないっ。
そんな僕たちを、彼はつまらなそうに見てくる。
「拍子抜けだな。ここまで弱いとは…」
その彼の言葉に、イッセー君が青筋をたてる。
「いってくれるじゃねえかっ!」
「だが、事実君たちは俺になにもできていないようだが?」
シオンのその言葉にイッセー君は「うぐっ!?」と言葉に詰まる。
確かに、彼のいうとおり、僕たちは彼に対してなにもできていなかった。
シオンは溜息をつく。
「その程度の実力でよくあれほどの口がたたけたものだ」
「くっ!?」
くやしいがなにもいえなかった。彼にその発言を許してしまうほど、僕たちと彼には実力差があるのがわかっていたから。
彼はそんな僕たちを見てもう一度溜息をつくと、はじめてちゃんとした構えをとる。
「もう終わらせる。さっさとかかってこい」
シオンは構えたまま手をくいくいと挑発気味に手招きした。
ぴき
「「なめんな!!」」
あまりの彼の態度に切れた僕とイッセー君は、同時に彼に襲いかかった。
『Boost!』
イッセー君が籠手の効果でパワーを増幅し、殴りかかる仕草を見せる。
が、それを見たシオンは、殴りかかられるまえに、イッセー君に後ろ回し蹴りをくらわす。
「ガッ!?」
「イッセー!?」
吹き飛んだイッセー君を見て悲鳴じみた声をあげる部長には悪いが、イッセー君に注意がむいた今がチャンスと僕はありったけの力を込めて一本の巨大な魔剣を造った。
イッセー君に蹴りをくらわせたことで体勢が不安定な状態なシオンに僕はその剣を振るう。
これで仕留め「られると思ったか?」!?
耳もとから彼の声が聞こえたかと思うと、腹部に激痛がはしったかと思ったら、視界が急激に移動し、気づいたら地面に叩きつけられていた。
「ガハッ!?」
あまりの痛みに、僕はその場で吐瀉物を吐き出し、悶えながらも、立ち上がることはできなかった。
地面にうずくまっている僕を見据えながら、シオンは心底落胆したように嘆息した。
「君は選択を間違えた」
「せ‥ん…たく?」
なんとか絞り出した僕の声に、彼はど
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