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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第三話『決闘 ―― 十三機関の実力(前編)』
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っていられる方ではありませんから。

だから、決闘そっちのけで雑談していた御二人を不愉快に思ったのでしょう。その声も若干のいらつきがあります。

しかし御二人はそんなことはどこ吹く風のように、ほほ笑みさえ浮かべてこたえます。


「ああ、シオンにそんな心配は必要ないよ。グレモリー、君こそ自分の下僕の心配でもしたほうがいいんじゃないかい?それと君の眷属は甘くない、だっけ?君こそ彼の、シオン・ラザフォードの力を甘く見ている」

「そうそう、ラザ君の心配するだけ無駄だよ。彼は私たち二人がまとめてかかっても勝てないんだから」

「「「「!?」」」」」

その紫藤さんの言葉に私たちオカルト研究部は驚愕しました。

紫藤さんとゼノヴィアさんは、聖剣の所持を教会から一任された、いわば教会に認められた戦闘者のはず。

その彼女たちが二人がかりで…?

「そんな彼女がいくらグレモリー眷属といえど、下級悪魔に負ける?それこそありえない」

そのゼノヴィアさんの言葉には、シオン君に多大な信頼を寄せていることがわかります。


ちく


ゼノヴィアさんのシオン君を信頼しきっているその表情に胸が痛みます。…わかってます。私はゼノヴィアさんに嫉妬しているのでしょう。私の知らない彼を知っている彼女たちに。

思い出すのは彼の言葉、


『関係ない』


その言葉は、魔女といわれ、いままでうけてきたどんな罵詈雑言よりも私の心を抉りました。


…やはり私は嫌われてしまったのでしょうか。もうあなたと笑いあえる日は来ないのでしょうか。


「始まるぞ」

そのゼノヴィアさんの言葉に、視線を運動場へと移す。

(シオン君…)

そこには私の仲間と対峙する幼なじみがいた。









(隙が見当たらない。噂通りの実力者ということか…)

僕、木場祐斗は目の前で構える男を見てそう思う。

シオン・ラザフォード。

あの十三機関所属の悪魔払い(エクソシスト)。レイナーレの時に戦ったフリードなどとはまったく格の違う相手だ。


…喧嘩を売っておいてなんだけど、僕が戦いたい相手は彼ではなかった。


『ゼノヴィア』と『紫藤イリナ』。二人が持つエクスカリバーを破壊するために僕は喧嘩を売ったのに。


だから彼の挑発染みた提案に乗った部長とイッセー君の2人と違い、この決闘にはあまり乗り気ではなかった。

しかし、彼の言葉で僕はこの決闘に乗ることに決めた。


“聖剣に怨みがあるようだが、今のお前では聖剣どころか、ただの人間である俺すら殺す(こわす)ことはできないぞ”


部長たちには聞こ
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