第4話
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んだ」
「…予感、ね。ま、色々迷惑かけるだろうけど、よろしく、ゼロ」
「…!ああ!!よし、早速だが、ハルって呼んでいいか?」
「何でハル?一夏と同じトモでよくない?」
「あんな奴と同じ呼び方なんて死んでも嫌だ!」
嫌いすぎだろ。一夏がゼロに何をした。
「ゼーロー、あ、タンタンやっほー」
ゼロに呆れていると、寮の方からのんびりした速度で女子生徒が走って?来た。
名前何だっけ?確か…、その…、そう、多分のほほんさんだ!
しかし、何故一夏がおりむーで、俺がタンタンで、ゼロだけ普通なのか。
…さっぱり理解できん。
「どうした?」
「そろそろ晩御飯だからー、呼びに来た〜」
「そうか、ありがとな」
ゼロの笑顔に頬を赤めるのほほんさん、悔しそうな宮間さん。
…もしかしなくても、俺お邪魔虫?
このまま居ても無粋だろうから、立ち去る事にする。
「じゃあ、俺は行くよ。ゼロ、また明日」
「ん?ああ!またな、ハル!」
嬉しそうなゼロを背に部屋へと向かう。
何か釈然としないが。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
夕食時と言うことで、部屋に戻って早々に食堂へ一夏と向かう羽目に。
まずい、全然休めてないぞ。
「なあ、トモ?ゼロと何を話してたんだ?」
「端的に言えば、お友達になりましょうってさ」
空いていた席に腰掛け、一夏の問いに答える。
夕食は俺が豚の生姜焼き定食を、一夏が焼き魚定食を選んでいた。
「ゼロが?そうなのか、俺は嫌われてるからなぁ…」
食事をしながらも、どこか遠い目をしている一夏。ゼロと一夏にどんな確執があるというのか。
「よく分からないんだが…、何故一夏とゼロは仲悪いんだ?」
別に一夏が何かしたわけでも無さそうなのに、蛇蝎の如く嫌うのは、どうも腑に落ちない。
「俺もイマイチ分かって無いんだが…、俺が箒達と仲良くしてるのが気に障るらしい」
「篠ノ之達と?」
「お前の全部が気に入らないって言われた。正直、何をどうすれば嫌われないか分からない」
聞いてみて、何とも言えない気分になった。
一夏は天性の女誑しだ。しかも天然の。これは生まれた時から持っていた資質なのだからどうこうしようが無い。
ゼロの言いたい事は十分理解は出来るが、さりとて彼自身も見た限り宮間さんとのほほんさん、少なくとも二人の美少女から好意を持たれている。
己の現状を棚上げにして一夏を一方的に嫌うのは流石に無理があるとは思うが、そこは人の心。道理が通じはしないのである。
「合う合わないは、人次第って事だな。そう気に病むなよ、愚痴とかあったら俺が聞いてやるから」
「トモ…。俺、トモが居てくれて、本当に良かった」
「それは何より」
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