シリアスブレイカー
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「さて……」
しばらくしてキリトたちがこちらに来たので、抱き合うのを中止し疑問に思っていたことを言う
「何でお前たちがここに来てるんだ?」
俺は誰にもこの世界に行くことを告げていない。巻き込むことを恐れたからだ
「お前の母さんに頼まれて、な。助けてやって欲しいって。クラインとエギルはちょうど一緒にいてついてきた」
「私も一緒。ミユは部屋を出たときにバッタリ。それでついてきた」
「おまえら……ペナルティのことは知ってるのか?」
「知ってる。お前の母さんから聞いた」
キリトがそう言うと全員がうなずく
「だったら何で来たんだよ。これは俺だけの問題だ。おまえらがリスクを背負ってまでやることじゃない」
「お前だって助けてくれたじゃないか!アスナのときだって!」
「俺はお前たちにリスクを背負って欲しくないんだよ」
「私たちはあなたに守ってもらうほど弱くない。私たちはあなたの背中の後ろじゃなくて隣に立ちたい。それとも私たちでは力不足?」
ミユがいつものような途切れ途切れの言葉ではなくはっきりとした口調で言った。長文だったので疲れたのか口で息をしている。俺が全員を見渡すと全員がうなずいた
「ったくどいつもこいつも自分のことを顧みないやつばっかだな……」
「その最たるやつが何を言う」
「……違いないな。……ありがとな」
俺は多少恥ずかしくなったのでそっぽを向く
「ツンデレか?」
「お前だけは死ね、クライン」
地面に横たわっていたクラインの言った言葉によって多少シリアスだった空気と俺の感動が消えた。KYなクラインにはもれなく全員の白い目と踏みつけが授与された
「じゃあ、絶対にクリアするぞ」
「ああ」
俺とキリトは拳を突き合わせる。決意を胸に抱きながら
「そういえばどんなクエストなんだ?」
「ん?えっと……」
俺はメニューを開き受注しているクエストを確認する
「八岐大蛇の討伐かな?まだ正式に受けてないからちゃんとクエストフラグを立てないといけないが」
そういえば東洋の世界って言ってたか?
「ふーん……。八岐大蛇ね……。なんだそれ?」
「お前本当に大学を出たのか?」
クラインが頭の上にクエスチョンマークを浮かべながら聞いてきた。八岐大蛇って常識だよね?
簡単に言うと須佐之男命が生け贄に捧げられる娘を好きになる→八岐大蛇が邪魔→酔わせて不意討ちって話だよね?ざっくりすぎて神聖さの欠けらも無いが
「なるほど……。とりあえず……」
「クエストフラグを立てるのわ賛成だが、ぶつかってみるってのは反対だぞ。俺らはまだレベル1。様子を見るまでも無く瞬殺だ」
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ