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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第十五話      『争奪戦…海上の出来事』
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「ちっ…!」

私はタラリアを全開して二人の前に出て、

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」

七つの花弁を投影してなのは達に降り注ぐ雷光をギリギリ防ぐ。
だけどやはりロー・アイアスは投擲に対しては絶対の防御力を持つけど自然干渉系には弱い…!
次々と降り注ぐ雷にアイアスがひび割れていき私の体にも流れ出す。

「ぐうぅぅぅ…っ!?」
「シホちゃん!」
「シホ…!」
「お姉様!」

うめき声を上げながらも私は必死にこの雷をどうにかできる宝具を検索する。
千鳥…いや、ダメだ…! これは一時的なものだから全部は防げない。
失敗した時の代償の下半身不随もいただけない!
どうしたら…!
しかしそこで閃く。

(そうだ! 千鳥とは効果は違うけど要は当たらなければいい!)

投影開始(トレース・オン)!」

それで私が投影した宝具は二つ。
右手の方の一つは先程上げた『千鳥』またの名を『雷切』。
戦国時代の九州の武将、立花道雪が持っていた刀で落雷時の雷を切ったという逸話を持つ名刀。
そして左手には、由来では菅原道真の祟りで京都に多数の稲妻が降り注いだ時に、宮中に一匹の白狐が現れて授けたといわれる刀で、稲妻が落ちてきた時に、九条経教は腰に差していたそれを使い、稲妻の軌道を変えたといわれる名刀。
その名を『子狐丸』。

アイアスがまだ維持している間に、子狐丸に力を蓄える。

「切り裂け! 雷切!」

そしてアイアスを強制破棄して雷切で一本の稲妻を切り裂きながら子狐丸をかかげる。

「子狐丸よ! 雷の軌道を変えよ!」

真名開放とともに子狐丸が輝きだし私達に降り注ぐ稲妻はすべて軌道を逸らしていく。


◆◇―――――――――◇◆


Side リンディ・ハラオウン


…その後、アースラをも襲った雷は収まったけどそれと同時にフェイトさんの使い魔さんがジュエルシードを奪おうとしたがギリギリでクロノが間に入った。
それでも半分奪われてしまったけど全部奪われるよりはまだマシね…。
そしてフェイトさんは使い魔さんにすごい速さで連れてかれたが逃げる際に、

『シホ…フェイトを守ってくれてありがとう』
『ごめんね、シホ…』

といってその場から強制転移して逃げてしまった。
とうのシホさんは稲妻を防いだ代償としてかざしていた右手が黒く焦げていた。
それでもあの次元干渉の雷を防いだ事はすごいことだ。
それに今回また新しく見せた武装…『雷切』と『子狐丸』。
どちらも雷に対抗できる神秘が込められていたそうだけどまさか雷を切ったり軌道を変えたりしてしまうなんて思いもしなかった。
でもなにかのペナルティがやはりあったようでそのまま気絶してしまい呼び出していた全ての武装も
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