第二幕その四
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かに宣言した。
「それがある限り。貴様なぞには、いや」
その予言にギクリとする。
「まさか。そんなことが」
「皆様」
それでも夫人は平然とその場を取り繕いにかかった。
「陛下はお疲れです。ですから」
「違うな」
やはりマクダフはそれに騙されはしない。
「この男は王ではない」
マクベスを見て言う。
「ただの。謀反人だ」
「だがそれは違うのだ」
マクベスはなおも己のものである筈の玉座を見て言っていた。
「わしこそが。わしこそが」
うわ言の様に繰り返す。影が灯りの中に揺れそれはまるで別の生き物のようであった。
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