スーパーロボット大戦OGs
0103話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
斬艦刀を液体金属が覆い、斬艦刀と呼ぶに相応しい巨大な剣へとその姿を変えた。
「奥義、斬艦刀……疾風怒濤!」
その言葉と共に、まさに疾風の如き素早さでこちらへと近づき、その斬艦刀を振り下ろす。
「駄目だ、ゼンガー少佐!」
ラミアの声が通信に響くが、既に遅い。
「アダマン・ハルパー、起動! うおおおおぉぉぉぉぉっっっ!」
アダマン・ハルパーを巨大な馬上槍へと変え、振り下ろされる斬艦刀に向けてその切っ先を突き出す! 馬上槍の切っ先と斬艦刀が接触したのは一瞬だった。そして次の瞬間には、馬上槍の側面を削りながら斬艦刀が振り切られる。
「馬鹿な。いなされた、だと?」
今までにこんな防がれ方をした事はなかったのだろう。さすがのゼンガーにも一瞬の隙が出来た。
だが、その一瞬があれば十分!
グルンガスト参式へとビームガトリング砲の砲門を向け、ほぼゼロ距離から大量のビーム弾を撃ち込む。
「ぐおおおぉぉぉぉっ!」
機体の表面を削られつつも、致命傷を受ける事が無かったというのはグルンガスト参式の性能か、はたまたゼンガーの操縦技術故か。とにかく装甲の表面は大量に削られたものの、致命的な損傷を受ける事なくギリアム達の場所まで退く事に成功する。
「ラミア、今アクセルが使ったあの武器は……」
ギリアムの質問に、隙があればいつでも撃ち込めるようにイリュージョン・アローをこちらに向けながらラミアが答える。
「あれはあちらの世界のテスラ研でグルンガスト参式の技術を応用してレモン様が作成した武器、アダマン・ハルパー。その名の通り大鎌が基本状態だが液体金属を使っている為アクセル隊長の好きな形状へと変化させる事が可能だ」
「……あれは本当に参式の技術を応用しているのか?」
「ゼンガー?」
「いや、俺にも正確には分からん。分からんが、奴の武器が変化した時に妙な違和感があった。まるで参式斬艦刀とは似て非なる物のような……」
「詳しい事は私も知らない。恐らくレモン様が独自に手を加えた部分なのだろう。それよりも油断をしない事だ。グロウセイヴァーの機体性能はこんなものではない」
「あれで、か」
レーツェルの驚きの声が聞こえてくるのと同時に、シロガネからヴァイサーガが姿を現す。
「隊長、お待たせしました。補給物資の搬入は殆ど終わりました。後はヴィンデル様がシステムXNを起動するまでの時間を稼ぐ事が出来ればこの場は私達の勝利です」
「そうか。ならグルンガスト参式は任せて構わないな? 他の3機は俺が相手をする」
「了解しました」
頷いたエキドナが、五大剣を引き抜きグルンガスト参式へと斬り掛かる。
それを斬艦刀で防ごうとするが、先程の俺の攻撃の効果が出ているのかその動きはどこか鈍い。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ