スーパーロボット大戦OGs
0103話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そんな2人の通信を聞いていたヴィンデルが口を開く。
「甘いな。貴様も、教導隊の者達も。それでは、真の意味で世界は救えん。人の意思が世界のバランスを崩す事になるだろう」
「しかし、人の意思が世界を作り出すのもまた事実。私は今まで、それを分かろうともしなかった。私は指令さえこなしていれば良かった。しかし、自分の意思で世界に干渉する事を、その意味を知ってしまった」
「ならば、貴様はこの世界をどうしたい? 戦いを終わらせ、平和をもたらすつもりだとでも言うのか? 人形が夢でも見るようになったというのか? 平和は何も生み出さん。ただ世界を腐敗させていくのみ。そして、闘争を忘れた者達は兵士を、軍を切り捨てる。我らの存在を否定するのだ」
「それは戦う者だけの都合です、ヴィンデル様」
「何だと?」
「戦いを望まない者、平和という世界に可能性を見出す者達にとっては、むしろその方がイレギュラーなのだと思います」
「人形風情がつらつらと!」
「W17、こういう話を知っているかしら? 知恵のリンゴを食べたアダムとイブは楽園から追放されたのよ?」
「ならば私は自分の足で次の楽園へと辿り着いて見せます! ここで隊長を倒してでも!」
アンジュルグの放ったイリュージョン・アローが真っ直ぐにグロウセイヴァーを狙ってくる。
「そんな単純な攻撃が俺に効くとでも思っていたのか?」
手にしていたガン・レイピアの銃口から幾筋もの細長いビーム光が発射され、イリュージョン・アローへと次々に着弾して相殺する。
「3人とも、気をつけろ。あの機体はグロウセイヴァー。かつてはシャドウミラーの象徴とも言われた機体で、分類的にはPTやAMと同じADというカテゴリの機体だが、性能的にはむしろSRXに準じた単機で戦局を変え得る機体と言っても間違いではない」
ラミアからの忠告を聞き、アンジュルグ以外の3機もこちらへと武器を向けてくる。
「アクセル、応援は必要か?」
「いや、こちらに応援をよこす余裕があるのなら、補給物資の積み込みにまわしてくれ。どうやら俺の感じた嫌な予感というのはこいつらではなかったらしい」
「何? だとすると……」
「確率的にはハガネとヒリュウ改かしら?」
「そういう事だ。現状で奴等と戦う事になれば負ける……とは言わんが、相当に苦戦するだろう。その前にさっさと撤退するべきだ。……ヴィンデル、システムXNは使用可能か?」
「アクセル!? システムXNの修理はまだ完全じゃないのよ!?」
「だが、ここで奴等とやり合う訳にもいかないだろう。なに、通常転移に限定すれば出来ない事もないだろう?」
「……了解した。なら補給物資の積み込みが完了するまで奴等の相手を頼む。それとレモン、量産型Wは積み込みにまわすとして、W16は出せるな?」
「え
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ