導く者、羽ばたく者
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それを見送ると警察に連絡し、病院に入った
「どうしても面会したいんです!」
「だから、今日の面会時間は終了しています。また明日お越しください」
「お願いします!」
「だからダメですって!」
中に入るとキリトと看護士の人が揉めていた
「ちょっと、いいですか?」
「燐!?」
俺が顔を出すとキリトは驚いたように声を上げた。看護士は不快そうに眉を潜めた
「実は、ナイフを持った男を一人縛ってきたんですが、警備員を呼んでくれますか?一応、警察は呼びましたが寒さで死なないとも限らないので」
一応証人なので須郷には生きてもらわなければならない
看護士は終始疑わしそうにこちらを見ていたが、やがて警備員を一人呼ぶと外に行ってしまった。……職務放棄かよ。誰も残らないって……。まあ、都合がいいが
「キリト、行ってこい。アスナのところへ」
キリトは無言で大丈夫か?といった視線を向けてきた。だから俺は一つうなずいてやるとキリトはカードキーを取ると脇目も振らず走って行った
「俺も行くか……」
俺もカードキーを取るとアスナの病室へ向かう。足取りはゆっくりだが
アスナの病室は扉は少し開いていた。俺がそっと中を覗き込むとキリトがアスナに抱きつき泣いていた。アスナを閉じ込めていたナーヴィギアの檻は脇に置かれ、その目は愛しみに満ちていた。キリトに向けられていた視線がふと上げられ俺の視線と交差した。俺が微笑むとアスナも微笑み、声には出てないが口の形でありがとうと言った。俺は頷くと扉をそっと閉めた
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