第一章 無印編
第十四話 『時空管理局との接触』
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いう表現がピッタリな顔をしていたし…。
「ところでリンディさん。一ついいでしょうか…?」
「なにかしら?」
「その、緑茶なんですけど…」
そこでクロノとエイミィさんの表情が真剣なものになる。
…どうやら我慢はしているようだ。
だけど私がここにいる以上、手加減はしない。
「あら? もしかしてシホさんもミルクと砂糖を入れたい?」
リンディさんはさもそれが一般常識のように問いただしてくる。
クロノはそれで少し顔を顰めた。
私は首を横に振って遠慮した。
というより、あなたは緑茶をなめているのか? と、問いただしたい。
「…私はですね。この世界に飛ばされてくる前は統計時間的に特に多く滞在していた場所が日本なんですよ。
それで世界を回る間に多くの料理文化も学び和洋中頼まれればなんでも作ってやろうという意気込みと自負の念もあります。
そして私は日本のお茶類は他の国にはない独特の苦味と酸味、同時に甘味も存在すると理解しています。
それで我慢ならないので言わせてもらいます。
リンディさん、今後一切とはいいません。せめて私の前ではそのお茶の飲み方は禁止してください!」
私の発した言葉にリンディさんの背後にコミカルな雷が落ちたような気がするが無視。
まわり…特にクロノは「よく言った!」とばかりに感動している。他もまちまちだが拍手をしている。
そこでやっと正気に戻ったリンディさんが先程の交渉の時にも出さなかったうろたえを出して、
「シ、シホさん…きっとあなたも飲めば良さがわかると…」
「わからないです。いえ、むしろ分かりたくないです。
それは私からすれば日本茶に対しての冒涜行為に見えてしかたがないです」
クロノが同意し頷いてくれている。
なのはも同様だ。
飲んだ事が無いスクライア兄妹は状況が状況だけにあたふたしているから戦力外。
エイミィさんは状況を楽しんでいる節があるから即除外。
それからしばらく膠着状態が続き、結果…力技『甘味作り』で勝利した。
…や、ここまでこのゲテモノ茶にこだわりを持っているとは思っていなかった。
終止リンディさんは打ちひしがれていたのが印象的だったと後にクロノが語った。
◆◇―――――――――◇◆
その後、シホ達はエイミィに連れられて検査を受けていた。
その際、なのはは既に映像で解析されていたようでやっぱり管理局全体で5%しかいない魔力保持者。
フェイトも同様だったらしい。
「それにしてもなのはちゃんと黒い方がフェイトちゃんって言ったっけ?
二人とも映像で見た限りすごい魔力量だよね。
なのはちゃんは127万でフェイトちゃんは143万…最大発揮時はその3倍以上。魔力だけならクロノくんよりも強いよね」
「別に魔力だけが強さの基準じゃ
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