第一章 無印編
第十四話 『時空管理局との接触』
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秘奥をそう簡単に人様に教えるわけがありません。
それとさっそく等価交換に違反しますよ?」
「うっ! そ、そう…それは残念ね」
リンディさんが心底残念そうにしているがクロノが話を振ってきた。
「しかし…ジュエルシードそのものを破壊するほどの概念武装といったか? そんなものが君の武器庫には他にも存在するのか…?」
「あるかないかと聞かれれば答えはYesよ」
「そうか。それで先程の槍だがあれにはどんな効果がついているんだ?」
「さっきの…ゲイ・ジャルグの事ね。残念だけどさすがに教えることはできないわ。検証はそちらで行ってちょうだい」
「それがあの槍の名前か。まぁそちらが話さないのならこちらで調べさせてもらうが…」
「別に構わないわ。私には特に被害は及ばないものだから」
「なにか引っかかる物言いだな…」
「気のせいでしょう…?」
それで話は一度途絶えた。
だがそこでリンディさんが口を開き、
「シホさんはつらくないの…?
元の世界にも家族はいたのでしょう…?
帰りたいとは思わないの?」
「…まぁ家族のような人達はいましたが基本私は一人暮らしでしたから。
それに魔術の世界に入るということは殺す殺される覚悟を持って挑むもの。
そしてもし帰る事が出来たとしても私の知人の人達は、私を追っていた組織に人質にとられてしまうかもしれない。
それくらい私の世界の魔術師は平気で行える集団ですから。
だから帰りたいとは思いません。
それに今は…」
「あ…」
なのはの手を取り、
「なのはとその家族の人達のおかげで家族の一員になれましたから寂しくありません」
「シホちゃん…」
「ほら泣かないの。悪い事をしているみたいで嫌だから」
「…うん。わかっているの。でも嬉しくて涙が止まらないの」
それでしかたなく泣き止むまで手を握り締めてあげていた。
◆◇―――――――――◇◆
それからしばらくして一人の女性が艦長室に入ってきた。
なぜか目元が赤く腫れているのは気のせいかな?
「あの、彼女は…?」
「彼女はエイミィ。エイミィ・リミエッタ。この艦のオペレーターをしているものよ」
「エイミィ・リミエッタです。よろしくね!」
エイミィさんは私の手を握って挨拶をしてきた。
なぜか抱きしめられたりもしたけどなぜだろう?
まさか…。
「あの、もしかして先程の会話を艦内に流していませんよね?」
「そこは安心して。おそらく聞いていたのは彼女だけだから。エイミィ、後でおしおきね?」
「許してください、艦長〜…」
それからクロノも含めて三人で色々話し合っているけど私としてはシリアスな話が終わったので、そろそろ突っ込みを入れたい衝動に駆られていた。
なのはも話の途中で「うぇ…」と
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