第一章 無印編
第十四話 『時空管理局との接触』
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わ」
リンディさんは温和な表情でユーノを褒めるが、その一方でクロノは無謀だと降す。
まぁそれは私としても賛成な意見だから口を出さない。
まず最初からこの機関に説明していれば私達…特に一般人であるなのはは巻き込まれずに済んだわけだし。
それから次はロストロギアの説明に入った。
ここら辺はフィアと会話した内容とほぼ一致していたので良いとするけど、やはりロストロギアとはその一部は私達の世界で言う抑止力。
そしてそれに付随して『次元震』と『次元断層』という実に物騒な言葉が出てきた。
発達しすぎた文明が滅びたのもこの世界の人達はおそらく理解していないだろうけど、次元震と次元断層は「 」に準備もなしに近づき過ぎたからの結果。
世界そのものを滅ぼしてしまうのだから守護者より性質が悪すぎる。
それとあの脈動が次元震の吉兆だと知らされ私はえらく納得できた。
純度はどうあれ、あれはおそらく聖杯以上の魔力を秘めている。
それと話がある程度まとまったらしく、
「これより、ロストロギア『ジュエルシード』の回収は時空管理局が全権を持ちます」
なのは達は驚いているが、あちらとしてはこれは当然の処置だ。
それにもともと私達の行動は例えでいうなら警察が到着する前に勝手に現場を動き回っている一般人のようなものだ。
普通なら違法すれすれで補導されてもおかしくない。
実際今がその状況だし。
でも、ジュエルシードが起こす事件は海鳴市が中心になる。
ましてたった一つだけで抑止力を発生させようとするものをどうして放っておけようか?
だが今は余計な発言はしない。
無意味に反論しても手痛い一手をもらうのが目に見えている。
そしてクロノが裏のない顔で、
「もう君達は今回の事件は身を引いて、もとの生活に戻った方がいい」
と、言っていたので最初の印象から少し好印象になった。
しかしそこから続けてリンディさんが放った言葉は少し反論したい気持ちになった。
「クロノの言うことはもっともね。
まあ、急に言われても気持ちの整理もできないでしょう。
一度家に帰って、今晩ゆっくりと話し合うといいわ。その上で、改めてお話ししましょう」
優しい笑みでリンディさんはそう言った。
だけどこれは誘導に等しい言葉だ。
クロノの言葉はまだ信用に値する。
でもリンディさんからは不穏な空気が漂ってくる。
それはそうだろう?
ここまで関わってしまい、記憶を消す事ならまだしもそんな魔法はない以上、ただで帰すわけがない。
それにユーノ達の話ではなのはと私の魔力量を持つ人物は管理局でも5%くらいしかいないという、ぶっちゃければ上位の魔導師の人員不足らしい。
そこで私はまだわからないけど、なのはは確保しておきたい人員だろう。
先の未来を見据えれば管理局にも
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