卒業祝い
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…。
そして周りの友人はみなそのフロルの顔を見て言葉を飲んだ。いつもお気楽に笑っているあのフロルが、真剣な顔で何かを考えるなど、それこそ珍事というものだった。
「なぁ、みんな」
フロルは顔を上げる。するとみながこちらを見てることに軽く驚きながら、言葉を重ねる。
「俺はこれから戦争に行く。行くからには綺麗事じゃ済まないこともあるだろう。だが、ヨブ・トリューニヒト、あいつだけは気をつけろ。決して気を抜くな。そして俺も、何があってもどうなっても、あいつの味方にはならん。それを、覚えておいてくれ」
その一言で、卒業祝いの飲み会は、異様な空気に包まれながら、終わりを告げることになった。
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