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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
決戦
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離が一センチほど開いたぐらいだ。ナイフを投げるため横を向いた顔を前に戻すとキリトの背とその向こうにいる五人の騎士。そして湧出しようとしている多数の騎士だった

「はぁぁぁぁぁ!」

キリトは大剣を縦横無尽に振り回す。それに触れた騎士は吹き飛ばされるか崩壊する。キリトが剛の剣とするならば俺は柔の剣。剛の剣によって崩壊を免れた騎士は容赦なく柔の剣で止めをさしていく。俺たちは少しずつ少しずつ天井に近づいていく。近づいていくにつれて騎士の密度が上がってくるが、その分騎士たちの動きが制限され、むしろ捌きやすくなる

「あれさえなければ簡単なんだがな……ッ!来たか……」

数匹の騎士がノイズの走った不快な声で呪文を詠唱を始める。俺はその数匹の顔面にナイフをぶちこむ。それによって騎士は怯み呪文が失敗した

「ナイス!」

キリトの賛辞を耳にしながら剣を振る。このころになると、キリトのいる方向と下以外の全方位が騎士で埋めつくされていた

「ちっ……」

「伏せろ!」

舌打ちをしながらまわりの敵を間引こうとしたが、キリトの掛け声に体を縮める(空中で身を縮めるのは現実ではできないだろうが)
すると俺の頭のすぐ上を黒い物体が通り過ぎた。キリトの剣だ。キリトは体を回転させ大剣を一回転。まわりの騎士を全員潰した

「キリト、下!」

俺は縮めていた体を伸ばしキリトに下にずれるように指示。その開いた空間にナイフを投げる。それは正面にいた魔法を完成させかけていた騎士の顔面に突き刺さり呪文を強制的に中断させた

「よし!」

キリトはすぐさまその騎士に肉迫し一刀のもとに切り捨てる

「このままなら行けるんじゃね?」

「気を抜くな」

気を抜いたときが一番危ないのである

その時敵の行動パターンが変わった。全面に騎士が剣を振りかぶりもせずにただ防御の姿勢をとる。そして、その後ろで数匹、数十匹の騎士が呪文の詠唱に入る。俺はすぐさまナイフを投げるが射線に別の騎士が体を張って割り込む。数匹は中断させたが、まだ呪文の詠唱は止まらない

「くそっ!」

俺は思わず毒づいた。その瞬間、光の矢が飛来した。仲間ごと俺たちを狙った。もちろんかわすことなど出来ずキリトと俺は光の矢に貫かれる。そして、できた隙に残っていた騎士が攻勢に転じた。俺たちは運が良かった。光の矢によってまわりの騎士が減っていたからである。もし減っていなかったら俺かキリトのHPが消えていただろう

「っ!リーファ!レコン!」

硬直が解けた瞬間近くにいた騎士を全員斬り倒す。そして、俺たちにリーファとレコンが唱えた回復魔法が発動する。HPがほぼ全快する。だが、それによる代償は重かった

「嘘だろ?」

リーファとレコンが回復魔法を唱えた瞬間、騎士た
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