決戦
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キリトが立ち上がったので、回し蹴りを打ち込む
「痺……ぐおっ!?」
「VRの世界で足が痺れるわけないだろ」
「いや……気分的に」
結構本気で打ち込んだんだが……だんだん回復が早くなってきた
「はぁ……。まあ、いい。作戦会議でも始めるか」
「そんなもの練ってる暇はないって!」
「バカか、キリト。むやみやたらと突進したとしても全滅するだけだ。……ユイ」
立ち上がり歩きだそうとしたキリトに足を引っ掛けながら俺は言った
「まずは、敵の攻撃パターンですけど基本は大剣による斬撃ですね。後はディレイ交換のついた魔法。これは威力はあまりないですけど……」
「問題はどうやって光の矢をいなすかだ。かわす……のは無理だな。ならば、その後の大剣の攻撃も合わせたダメージの回復が必須となる。……一人は無理か?ちなみに、俺とキリトは回復魔法が使えないから自動的に前衛だ」
「一人は、ちょっと厳しいかな。回復はあたしとレコンが担当するわ」
「わかった。耐久はキリトで一発、俺で一、二発ってとこ。後は、敵の数だ」
「先頭がゲートに近づくにつれて湧出スピードが増え、最接近時では秒間十二匹に達していました」
明らかに異常だ。あまりにも数が多すぎる
「というわけで、殲滅しつつ全員で進むのは不可。だから、面じゃなくて点で攻める。キリトが先頭で、敵をなぎはらって俺がキリトの後ろに貼りついて討ちもらしを潰す。リーファとレコンは遠くから俺らの回復。ただし、不測の事態の時は俺の合図で反転。リーファとレコンの牽制を使い逃げる……何か質問は?」
「「「……」」」
俺の言葉に三人は顔を見合わせるが、何も言わなかった
「じゃあ……行くか」
俺とキリトとリーファは二回目。レコンは初めてとなる挑戦
そして、俺たちは開いた扉の中に飛び込んだ
すぐさま湧きだすように天井付近から騎士のような、けれども少しも気品を感じない。異形の者が現れる。数は前回と同じく三
「行くぞ。作戦開始だ」
「おう!」
まず地面を蹴ったのはキリト。追随するように俺も飛び上がる。リーファとレコンは地面付近で浮かび、待機
「うぉぉぉぉぉぉ!」
キリトが雄叫びを上げ減速しつつ、手に持つ大剣を横に振る。剣を振り上げていたため直撃した者が二。剣でガードしたが吹き飛ばされたのが一
「キリト!突っ込め!」
俺は腰のポーチから一つのナイフを取り出し微妙にHPが残っていた者目がけて投げる。所詮投剣とはいえSAOで鍛えた精密な操作とスピード。それにほぼマスターしている投剣スキルにブーストされているナイフはその者のHPをナイフが風を切る音とともに奪い取った。タイムロスはほぼない。キリトとの距
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