外伝 私の大切な家族について
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と思うのです。
フロルさんは数え切れないほど、いいところがあります。だから私は、わざわざ欠点をこんなに書き連ねました。
私を決して叱らないこと、私を一人の人間として対等に扱ってくれること、いつも大切に私のことを想ってくれること。私が辛い時はいつでも助けに来てくれること、傍に居てくれること。私のために美味しいケーキを作ってくれること。誕生日に欲しかった仔犬をプレゼントしてくれたこと。雷の夜はそっと私を抱きしめてくれること。いいことがあったら頭を撫でてくれること。嫌なことがあったら、一緒に怒ったり悲しんだりしてくれること。もっともっと素敵な所があって、それを言葉に表すことがとても難しいです。
でも、一つだけわかっていることがあります。それはフロルさんと出逢えた私が、何よりも最高に幸運だったということです。今でも、フロルさんと初めて会った日のことを思い出します。その日から、私はほとんど幸せです。だから、今書いた欠点がなくなれば、もっと幸せだと思うのです。
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「フロルさん、作文書いたんだけど?」
「どれどれ」
〜中略〜
「……これ、提出するの?」
「はい」
「うーん……ま、いいか」
そしてフロルは、カリンの頭を強めに撫でた。髪の毛がぐちゃぐちゃになったけど、二人は楽しそうに笑っていたのである。
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