外伝 私の大切な家族について
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンスがないことです。フロルさんはたまにですがジョークを言いますが、それが全然面白くありません。一緒にテレビを見ていても、私が笑うところでフロルさんは全然笑わなかったり、フロルさんが笑っている所で私は笑えなかったり。だからといって、心底困ることは少ないんですが、それでもそれは寂しいと思うことがあるのです。だから私はフロルさんがジョークを言うと、黙ってそれを流すことにしています。フロルさんにはそれが一番堪えるらしいからです。
欠点の4つ目は、自分のことを大切にしないことです。フロルさんはとても優しくて、いつも人のためを思って行動できる人です。だけどなぜか自分を犠牲にしたり、乱暴にしたりしていまいます。フロルさんはそんな性格なので、いろんな人がフロルさんのことを気に入ってくれていますが、私はフロルさんのことが心配でなりません。だからフロルさんにはもっと自分のことを大切にして欲しいと、いつも思っています。今、私はフロルさんと二人だけで住んでいます。つまり、私の家族もフロルさんだけです。だから勝手かもしれないけれど、私のために、フロルさんには居なくなって欲しくないと思うのです。2か月前、フロルさんは戦闘で凄い傷を負って、死にかけたということがありました。フロルさんが重態になったと聞いてから、フロルさんが無事元気になったと聞くまで、私は生きた心地がしませんでした。本当に元気になってよかったです。だけど、そんな無茶はして欲しくない、と思うのです。
5つ目の欠点は、女性の気持ちに疎いことです。フロルさんは今、イヴリンさんという彼女がいます。私はイヴリンさんがとても好きで、フロルさんの家に遊びに来るイヴリンさんとも、よく話したりします。ですがフロルさんは、イヴリンさんが3年前からフロルさんのことを好きだったのに、それに気付かないで彼女を放っておいたというのです。私はこの話を聞いたとき、とても怒りたい気持ちなりました。フロルさんはそれなりに格好いいのに、イヴリンさんが人生で初めての彼女、というのも納得しました。フロルさんはきっと、今までにも女性に好かれたことがあっても、それに気付かないでデリカシーのないことを言っていたんだと思います。それはとても酷いことです。ですが、そんなフロルさんが美人で性格もいいイヴリルさんを彼女にできたのは、とても幸運だったと思います。二人はまだお付き合いをしている段階だと言っていますが、早く結婚して欲しいな、と思います。私の母は、父と結婚しないで私を産みました。私はそのことを悲しいと思ったことはありませんが、母がそれで苦労していたことは知っています。男の人と女の人が付き合うというのはとても大変なことかもしれませんが、私はあの二人ならばきっと上手くいくと思います。そしてイヴリンさんがフロルさんの家に住むようになったら、もっと楽しい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ