第七十五話 オペレーション=プランタジネット 前編
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やっと話してきた。
「北からな。つまりは」
「このアレクサンドリアからまた南下か」
「そう、その通りだ」
このこともカズマに述べたのだった。
「そのまま総攻撃を浴びせる。攻撃目標は」
「攻撃目標は」
「敵軍だ」
まず攻めるのは彼等だというのだった。
「インスペクターの軍勢を叩く。攻撃目標はまずは連中だ」
「基地ではないのね」
「基地は今後の作戦に使うそうだ」
「ああ、成程な」
ユウキがそれを聞いて納得した。
「だからか。基地を狙わないのは」
「納得ね」
カーラにも話がわかった。
「占領した基地を今度は連邦軍が使う」
「合理的って言えば合理的ね」
「その通りだ。だからこそ」
またブレスフィールドが語る。
「敵軍を叩く。いいな」
「ああ、わかったぜ」
カズマが彼に答える。
「それならな。敵を倒せばいいんだよな」
「ただ。基地の施設はできるだけ狙わんようにな」
ここは念を押す。
「仕方ない場合はいいがそれでも意図的に狙わんようにな」
「流れ弾はいいのかよ」
「あくまで最低限だぞ」
また念を押すブレスフィールドだった。
「基地は後から使うのだからな」
「ちぇっ、注文の多い話だぜ」
「けれどお兄ちゃん」
ここでミヒロがカズマに声をかける。
「何だ?」
「いつも通り敵を倒せばそれだけでいいじゃない」
こう考えるミヒロだった。
「そうでしょ?無理して基地を破壊するわけじゃないし」
「そう考えればいいのかよ」
「別にミサイル砲台とかは潰していいのよね」
セレーナはそこを尋ねてきた。
「そういうのは。どうなの?」
「それは構わない」
シナプスがセレーナに答える。
「攻略に邪魔ならば。止むを得ない」
「話がわかるわね。それじゃあ」
「行くか」
トウマが声をあげる。
「アフリカにな。やってやる!」
「よし、じゃあ行こう」
万丈も言う。
「早速ね。攻撃目標は」
「インスペクター軍でございますな」
「その通りだよギャリソン」
ギャリソンの言葉にも頷いてみせる。
「ダイターンのワックスがけを頼むよ」
「畏まりましてございます」
「よし、それではだ」
ダイテツがここで言う。
「全軍出撃、オペレーション=プランタジネット発動だ」
「了解!」
こうしてインスペクターへの作戦オペレーション=プランタジネットが発動された。ロンド=ベルはアレクサンドリアを発ちそこから中央アフリカに向かう。この時その中央アフリカの基地ではインスペクター四天王達が作戦会議を開いていたのであった。
「来たぜ、連中」
「うむ」
ヴィガジがメキボスの言葉に頷いていた。作戦会議といっても広い会議室で紅茶を飲みながらくつろいだ雰囲気である。見れば地球の紅茶である。
「全軍でな。どうするんだい?」
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