第七十四話 招かれざる異邦人 後編
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なのどうだっていいでしょ!」
「釣ってやる!」
何故かこう叫ぶシンであった。
「俺の強さに泣かしてやる!」
「そりゃキャラが違うでしょうが!」
何故かわかるアスカであった。
「いい加減に自分の言葉位覚えなさいよ!」
「うるせえ!」
「・・・・・・まああの人達は置いておいてね」
自分の後ろで行われる恒例行事は苦笑いでスルーしてシャインに話すシンジであった。
「アキトさんってお蕎麦もいけますか?」
「俺はラーメンだけなんだけれど」
「そうなんですか」
「けれど作れないわけじゃないよ」
一応はこう答える。
「麺類だしね。研究したことはあるし」
「じゃあ後で御願いしますね」
「うん。さて、何千人分になるかなあ」
問題は量であった。
「一万人分も行かないと思うけれど」
「いえ、行くわ」
しかしレイは言う。
「皆大好きだから」
「やっぱり行くんだ」
「私も食べるわ」
レイも食べると宣言した。
「お蕎麦。好きだから」
「そうだったんだ」
「できればあの方と」
またあの男が脳裏に思い浮かぶレイであった。
「一緒に食べたいのだけれど」
「マスターアジアねえ」
シンジにはそれが誰なのかすぐにわかった。
「今どうしてるんだろうね」
「あまり考えん方がええで」
トウジが彼に突っ込みを入れる。
「考えたら出て来るお人やからな」
「何か妖怪みたいだね、それだと」
少なくとも普通の人間ではないのは間違いない。
「まあそうかもな。生きてるんやしな」
「死なないねえ、本当に」
そう簡単に死ぬようなマスターアジアではない。
「出て来てくれたら頼りになるんだけれど」
「願い下げよ」
シンと遣り合っていたアスカがここで突っ込みを入れる。
「あんな変態爺さんが出て来るのだけはお断りよ」
「じゃあBF団は?」
「あの連中もよ」
そうした手合いが嫌いなアスカであった。
「絶対に出て来て欲しくないわね」
「アスカって本当にあの人達好きじゃないんだね」
「常識が通用しない奴は大嫌いなのよ」
これがアスカの嗜好であった。
「特に。素手で使徒を倒すようなのはね。何よあれ」
「何よって僕に言われても」
シンジにわかる筈もなかった。
「あれが流派東方不敗なんじゃないから」
「説明になってないわよ」
そもそも説明にならない相手ではある。
「あんな変態爺さんにしろ奇人変人集団にしろ。何だったのよ」
「BF団については同感です」
さらにややこしいことにアズラエルまで話に入って来た。
「全く。あの暮れなずむ幽鬼ときたら」
「あいつか」
凱にはすぐにわかった。
「一人で工場を滅茶苦茶にしてくれましたからね、全く」
「そういうのが十人いたんですよね」
「その通りです」
シンジにも答えるアズラエ
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