第七十四話 招かれざる異邦人 後編
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次に攻撃に入ったのはショウだった。攻撃を掻い潜りながら剣を繰り出す。
「はあああああああああああああああっ!!」
「いっけえええええええええええええっ!!」
チャムも叫ぶ。ハイパーオーラ斬りだ。続いてトッドとバーンも攻撃を浴びせるが三人のハイパーオーラ斬りを受けても全く平気な様子であった。
「おい、まだかよ」
「うむ、動じた様子はないな」
トッドとバーンは全く動じない巨大アインストを見て言った。
「俺達三人の攻撃を受けてもまだよ」
「それにだ」
見ればさらにアレンとフェイ、トクマクも攻撃を浴びせていた。ハイパーオーラ斬りを六撃も浴びているがそれでも墜ちないのであった。
「俺の攻撃受けてまだ平気かよ」
「信じられねえぞ、おい」
アレンとフェイがたまりかねた調子で言う。
「しかもこれで六発目だろ」
「それでもかよ」
「俺も結構斬ってるよね」
トクマクは二人に対して問う。
「それでも全然平気って」
「化け物だな、ありゃ」
トッドの声はたまりかねた調子だった。
「まあ外見はそうだけれどよ」
「しかしだ」
バーンは言う。
「ダメージは蓄積される。何時かはな」
「何時かはか」
「そうだ、きっと墜ちる」
バーンの目が光った。
「必ずな」
「じゃあこれまで通り攻撃ってこと?」
チャムはこのことをショウに問うた。
「あの化け物に」
「それしかないな。だったら」
「ショウ、また仕掛けるのね」
「ああ」
チャムの言葉にこくりと頷く。
「もっとだ。墜ちるまでやってやる」
「それなら」
こうして彼等はさらに攻撃を続ける。攻撃は何処までも続けられる。そしてラー=カイラムのメガ粒子砲を浴びると遂にその動きが止まった。
「コレハ」
「!?言葉か」
ブライトは今のアインストの言葉に目を止めた。
「今のあのアインストの」
「コレハアラタナ」
「聞こえているな」
「はい」
「今聞こえました」
彼にトーレスとサエグサが答えた。
「間違いなくあのアインストからの声です」
「記録にも取りました」
「そうか。ではやはり」
「ナリエルノカ」
「成り得るか」
また言葉に目を止めるブライトだった。
「どういうことだ、一体」
「あっ、艦長!」
ここでトーレスが叫ぶ。
「どうした!?」
「あの巨大アインストが転移しようとします!」
「何だと!」
「モニターを見て下さい!」
既にモニターのスイッチは入れられていた。そこに映るアインストは。
「消えています!」
「撤退か!?」
「おそらくは。ここで撤退ですか」
「ダメージが蓄積されたか」
「そうではないでしょうか」
トーレスはそう予想するのだった。
「今までの様々な敵がそうですし」
「俺もそうだと思います」
サエグサも言ってきた
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