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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第七十四話 招かれざる異邦人  後編
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これは今までの多くの敵のパターンから想定しての言葉であった。
「だとすれば」
「あの連中にばかり構ってるわけにはいかねえってことだな」
「そうだ。次に備えておこう」
「その通りだな」
鉄也の今の言葉を受けたのは大介だった。
「鉄也君の言う通りだ。だからここは」
「わかってるわ、兄さん」
「周囲にも警戒ね」
「頼む」
マリアとひかるは彼の意を汲んでいた。
「甲児君、周りは任せて」
「サポートならね」
さやかもジュンもそれぞれのパートナーに言う。
「何時何が出て来ても」
「そちらには対処するから」
「おいボス」
甲児は二人の言葉を受けてボスにも声をかけたのだった。
「御前も頼むぜ」
「わかってるだわさ」
ボスもまた笑顔で甲児に応える。
「何時だってやってやるわよん」
「けれどボス」
「このマリンスペイザーは」
ヌケとムチャが突っ込みを入れる。今三人はマリンスペイザーに乗っているのである。
「ボロットと違って」
「動きが鈍いでやんすよ」
「そんなことは関係ないだわさ」
しかしボスは強気であった。
「このボス様が操るマシンはどれでも最強だわさよ」
「大体よ、ボス」
甲児がボスに突っ込みを入れる。
「何だわさ?」
「俺は警戒を頼んでるんだぜ」
マジンガーチームは甲児と鉄也、大介の三人がメインであり後のメンバーはサポートであるのだ。当然ボスもその中に入っているのだ。
「それで何で戦うんだ?」
「違うだわさ」
「違うに決まってんだろ」
呆れたようにまた突っ込みを入れる。
「どうしてそうなるんだよ」
「むむっ」
「だから。周囲への警戒を頼むぜ」
「一応わかっただわさ」
「おい、一応かよ」
「まあまあ甲児君」
ここで大介が甲児を宥める。
「そうきつく言わないことだ。ここはアレクサンドリアだよ」
「それが何かあんのか、大介さん」
「海があるじゃないか」
アレクサンドリアは港だ。今も戦場のすぐ側には海がある。
「そこの敵を探し出してくれることを期待するよ」
「まあ大介さんが言うんならよ」
「大介さんには随分低姿勢だわさ」
「全くだ」
「そうでやんすね」
「じゃあおめえ等もっとまともにやれってんだ」
甲児の言葉ももっともだった。
「ったくよお。ここでボスボロットはねえだろうがよ」
「ボロットはいいマシンでやんすよ」
「壊れた時安いし」
しかしまだボスの子分の二人は言うのであった。
「宇宙でも使えるようになったし」
「補給装置もあるでやんす」
「冗談みてえなマシンだな」
これは前から誰もが思っていることであった。
「次から次に何でも付けられるんだからな」
「それがボロットのいいところだわさ」
ボスは少し得意げになっていた。
「何でも付けられて安い
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