依頼
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いうフェイントは使えないし、硬直も邪魔。
「ねぇ…あたし、鍛冶屋のスキル取る」
うん?急にどうしたリズ?
「武器を自分で作りたくなっちゃった」
リズはテへっと舌を出す。
(そういやこいつ前のMMOで武器製作ばっかりしてたなぁ…)
武器製作で出来た武器を売ってお金にしてそれを元手にまた武器を作って売るってことが好きだったしな。
俺はその製作した武器のおこぼれを貰っていたが。
「俺は索敵でも取るか…」
どうにも俺の現実での気配察知能力はこっちでは役にたたないみたいだし。
索敵の下に隠蔽(ハイディング)ってあったが、隠れるより見つけた方が効率がいいんじゃないかってことで取らない。
*
俺たちはドロップ品をNPCに売って昨日と同じ宿の部屋をとった。
3人部屋だからかちょっと割高だが、まだまだ今日の狩りは黒字だ。
「アルゴは帰ってくるのかな…?」
「来るんじゃないか?」
「たっだいまァ〜」
ほら帰ってきた。
「よかったよぉぉぉ瑠衣ー」
リズが帰ってきたアルゴに抱き着く。
(眼福眼福)
「リ、リズ…だからここでは本名は控えたほうが…」
アルゴもキャラ崩れてるがな。
「いいじゃん!
ここで数少ないリアルの知り合いなんだから!」
あれ…
「思ったんだが男の俺が、一緒の部屋で大丈夫なのか?」
昨日は仕方ないとしても、今日はどうなんだ…?やっぱり別の部屋を取ったほうが…
「私は何とも思わないわね」
まぁリズは幼馴染だし、最近も一緒の部屋で昼寝とかしてたし気にはしないだろう。
「私も気にしないわね。
だってユウって男友達っていうより女友達なんだもの」
うわぁ…聞きたくなかった事実だぁ…
「だから…ほらっ!
スキンシップだって余裕」
アルゴは俺に抱き着いてくる。
普通の男なら焦るんだろうが…俺は耐性ができてる。
アルゴは抱き着いたついでに俺の顔を近くで見る。
「うん。なんで男に生まれちゃったのよ。
どっから見ても女の子じゃん」
そんなの親に言ってくれ。
そこからアルゴが買ってきたパンにクエストで手に入れたというクリームをつけて食べ、3人でベッドに横になる。
「ねぇ私達どうなっちゃうのかな…」
リズが今にも泣き出しそうな声で聞いてくる。
昼間の元気そうな感じは無理をしているように感じてたが、実際無理をしていたのだろう。
「大丈夫。きっと助けはやってくるから…」
「あぁ」
俺はアルゴの言葉に頷くが、実は外部からの助けはまずないと思っている。
このSAOにすら興味を持たなかった俺でも知っていたナーヴギアを
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