第六十六話 プリティ=デビル
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顔が晴れやかなものになっていた。
「そうかしら」
「そうですよ。だからそんなに」
「気にすることはないってことなの?」
「今の水着だって似合ってるじゃないですか」
その競泳水着についても言及してきた。カーラの言葉が続く。
「ですからそんなに」
「気にし過ぎかしら」
「はい、全然大丈夫ですよ」
「それだったらいいのだけれど」
「アクアさんのスタイルはいいですよ」
スタイル抜群のユリカが述べる。彼女は虹色の派手なビキニだ。
「御顔だって」
「そ、そうかしら」
ユリカにまで言われると余計にまんざらではないものになる。
「じゃあ紫外線も」
「いえ、それは気をつけた方がいいわね」
しかしカナンがここで話に入って来た。
「カナン」
「紫外線はね。別よ」
「別なの」
「アクアって色白だから」
また褒め言葉であった。
「それを考えたらね。やっぱり」
「そうなの。それじゃあ」
「色が白い場合はそれを極めなさい」
くすりと笑ってアクアに告げた。
「色が黒いと黒いのを極めてね」
「そういえばカナンは」
白いワンピースがカナンの白い肌と見事なコントラストを成して映えさせていた。
「奇麗なお肌してるわね」
「私も気を使っているのよ」
こうアクアに答えるのだった。
「お肌の黒にね」
「黒になの」
「そういうことよ。これはこれで苦労するのよ」
「白は白で苦労するしね」
「お肌って大変よね」
「全く」
二人で美容に話になっていた。
「油断していたらすぐに荒れるしね」
「ええ」
「何かやけにシビアな話になってるな」
タスクは彼女達の話を聞いて言う。
「お肌がどうだとか」
「女の子には切実な話だよ」
リョウトがその彼に述べる。
「それもかなりね」
「俺なんか何もしなくてもニキビ一つ出来ないぜ」
「俺は紅茶が効いているのだろうな」
ユウキはビーチサイドでも紅茶を嗜んでいた。
「やはりな」
「お茶はお肌にいいのよ」
黒いパラオとビキニのリオがそれに突っ込みを入れる。
「毎日飲むとさらにね」
「そうだったの」
レオナは紫のワンピースだった。
「お茶はそんなに」
「知らなかったの!?」
「ちょっと」
実は知らなかったレオナであった。そうリオにも答える。
「じゃあこれからはお茶も」
「そうよ。レオナってお肌奇麗だし」
「そうかしら」
「奇麗よ」
リオはこう言って笑ってみせた。
「だから余計にね。奇麗にならないとね」
「奇麗に」
「何かあるの?」
「いえ、別に」
それはないというのだった。
「ただね。どうも」
「どうも?」
「奇麗にとかそういうのって考えたことなかったのよ」
真相はこうであったのだ。
「実はね」
「ふうん、そうなの」
「そういえば戦うこと
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