シリアスとシリアル
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「……お兄ちゃん……なの?」
「え……?」
キリトが口にした言葉にリーファは反応した。キリトはしばらくリーファを見て言った
「……スグ……直葉……?」
「何で……何でまたVRの世界に……」
「それは……アスナがこの世界に閉じ込められたって聞いて……いてもたってもいられなくって……」
「あたしが……母さんが……どんなに心配したか……どんなに不安だったか、わかってるの!!そうやっていつもいつも自分から危険なことに突っ込んで行って……残された人がどんなに心配してるのか、少しは考えてよ!!」
「そ、それは……」
「もう……いいよ。お兄ちゃんとあたしは血が繋がってない。だから!どうでもいいんでしょ!!」
リーファは目に一杯涙をためながら叫んだ
「ち、違う!俺は……」
「言い訳なんていらない!!もう……ほっといて」
そう言うとリーファはログアウトして消えた。するとキリトは力が抜けたように崩れ落ちた
「……なぁ、リン」
ポツリとキリトは俺にたずねてきた
「……何だ?」
「……俺はどうすればいいと思う?」
「それはお前次第だ。俺からは何も言うことはない。だが、俺はお前がそんな腑抜けた姿を見たくない、とだけ言っておこう」
この問題はキリトの、桐ケ谷家の問題だ。部外者の俺がどうこう言える問題じゃない。背を押してやるぐらいはするけどな
「わかった……。俺はリーファと……直葉と話しあってくる」
そう言ったキリトの目にはさっきまで消えていた光が戻っていた。だから
「おう、行ってこい」
俺はそう言って笑顔でキリトを送り出した
「ったく世話の焼けるやつだ」
キリトが去った後、俺は世界樹の上の方を見てそうつぶやいた。アスナを助けるために、全てがハッピーエンドで終われるように。俺は柄にも無く天に祈った
「……バトルジャンキーめ……」
俺はそうつぶやかずにはいられなかった。俺の前にはキリト&レコン。さあ、シリアスをぶち壊したときの回想行ってみようか
キリトがVRの世界に帰還して、すぐにカフェテラスのような場所に飛んでいった。俺は何も言わずキリトを見送る。そうすると、今度は向こうからリーファがやってきてキリトと一言二言話すと二人で空中でバトルを始めた。肉体言語でお話……言葉を使えって思ったが、最後の最後お互いに剣を投げ捨てそのまま激突。二人は抱き合ったまま地面に着陸した。そのまま、剣を探しに行って、数分後見つけたらしくこっちに帰ってきて、リーファの一言で冒頭部に戻るわけだ。その言葉とは
「えっと……リン君。キ、キリトは兄妹だから、勘違いしないでね」
そう涙目+上目遣いで言って来たのだ。それをこっちに走
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