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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十五話 神よ百鬼の為に泣け
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だがフォッカーはにこりと笑ってフィジカのその危惧を打ち消すのだった。
「あいつ等ならな。その心配はいらんさ」
「そうですか」
「ああ、だから行くぞ」
あらためてバルキリー各機に告げる。
「鬼退治だ」
「わかりました」
「しかし。巨人が鬼退治とはな」
カムジンの言葉は少しシニカルであった。
「これが流転ってやつかな」
「巨人と鬼って関係あるの?」
レトラーデはそれをカムジンに対して尋ねる。
「なかったんじゃないの?」
「たまたま言っただけだよ」
しかしカムジンは軽くレトラーデに言葉を返すのだった。
「気にしないなら別に気にしないでいいさ」
「そうなの。それじゃあ」
「それにしても。凄い数ね」
ミスティは目の前の百鬼帝国軍を見ていた。
「邪魔大王国の時と同じね」
「敵が必死ってことだな」
霧生はこう読んでいた。
「だからだよ。驚くことじゃない」
「その通りだね」
霧生の今の言葉にマックスが頷く。
「数が多くて当然だよ、今はね」
「何かこういう戦いばかりだよな」
柿崎はぼやいていた。
「俺達の戦いってな」
「けれどそれだけ敵が減っていくっていうことです」
ガムリンはここでも真面目だった。
「それを考えれば」
「そうだな。それでいい」
輝は今のガムリンの言葉に頷いた。
「激しい戦いの後で敵が減っていくのならそれでな」
「いえ、どうなんでしょうそれって」
「違うかい?」
「確かに敵は減ることは減っていますけれど」
ドッカーが言っていた。
「その分増えるからねえ」
イサムも冗談めかしてぼやいてみせる。
「よくもまあ次から次に出て来ることで」
「ぼやくなイサム」
その彼をガルドが咎める。
「ぼやいても鬱陶しいだけだ」
「へっ、そういうところは相変わらずだな」
「何とでもいえ」
二人も相変わらずだった。その中でシルビーは冷静にレーダーを見ていた。
「敵の数は」
「どれだけだい?」
「三千かしら」
こうネックスに答えた。
「そんなところね。いえ」
「いえ!?」
「後方にまだいるわ。合計五千」
「五千か」
その数を聞いたヒビキの顔が曇る。
「凄いなんてものじゃないな」
「それだけの数だけれどね」
「やるしかないな」
ネックスが話に入ってきた。
「決戦だからな」
「決戦ばかりね、私達って」
ミリアはネックスのその言葉に突っ込みを入れた。
「何か」
「安心しろ皆!」
しかしバサラが叫ぶのだった。
「こんな奴等に俺達は負けちゃしねえぞ!」
「負けないの?」
「当たり前だろ!」
いぶかしむミレーヌの言葉にも動じない。
「俺の歌は不滅だ!」
「俺の歌はって」
「俺の歌はどいつもこいつも黙らせる!」
こう豪語する。
「鬼だろうがな!」

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