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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十五話 神よ百鬼の為に泣け
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たまにはね」
くすりと笑って加持に言う。
「飲むわよ」
「たまっていう割にはいつも飲んでないか?」
「お酒は百薬の長よ」
飲みたがりがよく言う言葉であった。
「だからいいのよ」
「そうかい。じゃあまあ」
「ギュネイ君も呼んでたわよ」
「あいつがか」
ギュネイの名前を聞いて微妙な顔になるのであった。
「そうか」
「不満かしら」
「いや、それはないな」
加持はそれは否定する。
「ただな。どうも」
「どうも?」
「あいつと話してると自分自身と話してる気分になるんだよ」
彼が言うのはそういうことだった。
「どういうことかな」
「じゃあ止めておく?」
「いや、それでいい」
しかしそれでも彼はそれを受けることにした。
「あいつと飲むのは楽しいしな」
「そうなの。じゃあ」
「あんたにはそういう人間がいないんだな」
「今のところはそうね」
リツコ自身もそれを認める。
「どういうわけかね」
「いいのか悪いのかは別としてな。いると何か有り難いな」
「みたいね。ミサトとマリュー艦長なんてもう一心同体だし」
「意外なところだと凱とアズラエルの旦那だな」
この二人もそうなのだった。
「シローとかな」
「ロンド=ベルはそういう集まり多いからね」
「ああ。だから俺は助かる」
にこりと笑って述べる。
「あの二人がいてくれてな」
「少し羨ましいなね、どうにも」
「まあそうした人間が来るのを待つんだな」
「そうさせてもらうわ」
そんな話をしながら今は宴を楽しむ。次の戦いまでの僅かな間の休息を。

第六十五話完

2008・6・1

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