暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六十五話 神よ百鬼の為に泣け
[12/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
フェッサーもそれはわかっていた。
「今のところは大丈夫ね」
「けれどあれだな」
エドが言う。
「戦いはこれからまだ激しくなるだろうな」
「そうね、それはね」
ジェーンがそれに頷く。
「はじまったばかりだから」
「じゃあやっぱりあれですね」
プレアが言う。
「開発は確実に進めないと」
「そうだな。さもないとバルマーがさらに軍を増強してきたならば」
グリアノスが険しい顔をさせていた。
「戦力が苦しくなっていくな」
「ガンダムが三機あればさらにいい」
ユーレクの言葉は冷静だった。
「そしてそれをキラ=ヤマト達が乗ればな」
「それでです」
ラクスも話に入って来た。
「資金の方は大丈夫でしょうか」
「資金!?」
「はい、お困りでしたら」
ラクスは言う。
「プラントの方でも援助を」
「いえいえ、それには及びません」
しかしここでアズラエルが出て来て述べた。
「我々が資金を出していますから」
「オーブもです」
ユウナもいた。
「資金は充分です」
「そうですか。それではこちらはそれで」
「しかし。何だよな」
ここで口を開いたのは加持であった。
「これでとにかく敵は二つ減ったしな」
「そうね。それだけ楽になったわね」
リツコがそれに応える。
「一応はね」
「とりあえず今度の作戦はどうするんだ?それで」
「ミサトが今いないから」
「いない?」
「マリュー艦長と飲んでるのよ」
そういうことだった。
「バジルール少佐を引き擦り込んでね」
「引き擦り込んでか」
「そういうこと。今頃少佐はね」
「全く。バジルール少佐も災難だな」
こう答えるが動かない加持だった。
「まあそれでも生きているだけ楽だしな」
「そうね。楽なことは楽ね」
「ああ。生きているからだからな」
彼等が話すのはそれであった。
「まあとにかくだ」
「とにかく?」
「一応は暫く休息だな」
そういうことだった。
「敵の動きもこれといってないしな」
「じゃあその間はあれね」
リツコが言う。
「休憩ってわけね」
「そのうちあの訳のわからねえ連中が出て来るしな」
「シャドウミラーとか?」
「いや、この前パリで出て来たあの連中だ」
彼が言うのは彼等だった。
「あの連中が出て来ることも考えられるだろ」
「そうね。神出鬼没みたいだしね、彼等も」
「そういうことだ。しかし」
「しかし?」
「どうもそんな敵ばかりだな」
彼が今度言うのはそれだった。
「どうしたものかな」
「言っても仕方ないわよ。そういう相手なんだから」
「それもそうか」
「そういうこと。じゃあ今はとりあえず」
「休むとするか」
加持は自分の言葉を反芻するのだった。
「ここはな」
「ええ。じゃあ付き合うわ」
「飲むか」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ