第六十五話 神よ百鬼の為に泣け
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に乗っていた武蔵が今のダバの言葉に応える。
「そうした無鉄砲な戦いはあいつ等はしないぜ」
「真ゲッターはかなり強力だし」
ダバはそこも考える。
「それでどうして捕虜なんかに」
「おそらくこれは作戦だな」
京四郎がここでこう読んできた。
「あいつ等のな」
「作戦なのか!?」
「そうだ」
彼は一矢の問いに答えた。
「内部から入って時が来ればというわけだ」
「まさか」
「けれどそれって」
ナナは京四郎の今の言葉に顔を曇らせて述べた。
「かなり危険よ。下手しなくても生きて帰れないような」
「そうだ、賭けだ」
京四郎はあえてこうも言ってみせる。
「危険な賭けだ。しかし成功すれば」
「大きいな」
これは一矢にもすぐにわかった。
「内部から一気に攻めることができるし俺達もそれに呼応すれば」
「さらに効果は高まる」
京四郎はまた述べた。
「二乗どころじゃないだろうな」
「じゃあやっぱり竜馬君達は?」
ちずるが考える顔で言った。
「わざと囮になったっていうの?」
「間違いないですね」
小介は右手を自分の眼鏡にかけてちずるに答えた。
「今の状況から考えますと」
「凄い話でごわすな」
大作はこう言うしかなかった。
「そこまでかんがえてのこととは」
「しかしやで」
だがここで十三が言ってきた。
「失敗したら竜馬達お陀仏やで」
「そうだよ。それでやるのかよ」
無鉄砲な豹馬も言葉がない。
「あいつ等、何処まで覚悟を決めていやがるんだ」
「それならその覚悟を受けないといけないな」
フォッカーが一同に言ってきた。
「だからこそ今は」
「攻撃なのね」
「ああ」
クローディアに対して答える。
「俺はそう思う。どうだ?」
「そうね」
クローディアは今のフォッカーの言葉を否定しなかった。
「そうするべきだと思うわ」
「そうだろう?じゃあ決まりだな」
「うむ」
それにグローバルも頷いてみせた。
「ではそのようにな。行くか」
「はい、わかりました」
未沙が最初にグローバルのその言葉に応えた。
「それでは全軍進撃再開ですね」
「攻撃目標は百鬼帝国軍」
グローバルはまた告げる。
「それで決まりだ」
「わかりました」
皆それに頷く。こうしてロンド=ベルは竜馬達を信じて戦いに向かうのだった。再び百鬼帝国との戦いがはじまろうとしていた。
「よし、バルキリー全機いいか!」
「はい!」
「総員出撃準備完了です!」
輝と金竜がフォッカーに応える。
「よし、じゃあ派手に暴れるぞ」
「派手にですか?」
「何か問題があるか?」
フォッカーはフィジカに対して問い返した。
「人質を気にしているのか?」
「ええ、まあ」
フィジカの懸念はやはりそれであった。
「間違えれば」
「大丈夫だ
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